今回は、飛行機に乗ると、知らない間に積算されている「マイル」のお話です。
航空会社のマイレージプログラム(FFP、フリークエント・ フライヤー・プログラム)に登録しておくと、飛行機に搭乗のたびに、自動的に2種類のマイルが貯まっています。
- 出発空港に到着。
- カウンターでチェックイン。
- 保安検査。
- 飛行機に搭乗。
- 機体がプッシュバック。誘導路を移動、滑走路へ。
- 離陸、上昇、巡航、下降、着陸、搭乗口へ移動、駐機。
- 飛行機から降機。
- 目的地に到着。
搭乗客が、この一連の飛行機の旅を行うごとに、航空会社にある、その搭乗客のFFP口座には、2種類のマイルが積算されます。
2種類の「マイル」が存在する
一つは、通常の「マイル」
家電量販店のポイントカードのように、金券的に扱えて、特典航空券や各種電子マネーに交換などで利用する事ができます。
「ショッピングでマイルを貯めてハワイに行く」というときは、このマイルです。
クレジットカードの利用で貯まるショッピング・マイルでもあり、
もう一つは、搭乗実績としての「マイル」
前者のマイルと違い、これは、金券的には使えません。あくまで、航空会社が、利用者の貢献度を測るためのものです。
ステータス会員・上級会員などのステータス達成やランクアップを狙うマイル修行においては、こちらのマイルが重要となります。
たまに、ステータスを狙ったマイル修行を始められた方で、この「マイル」の違いを混同されている方を見かけます。たくさんショッピングマイルを稼いでも、ステータス会員にはなれませんので、ご注意くださいね。
航空会社によって呼び方が異なる「マイル」
この搭乗実績としての「マイル」は、航空会社によって呼び方は違います。
たとえば、
- 日本航空・JALは「FLY ON ポイント」
- 全日空・ANAは「プレミアムポイント」
- キャセイパシフィック航空・CXは「クラブ・ポイント」(2016年4月から制度変更)
- デルタ航空・DLは「メダリオン会員資格取得必要マイル(MQM)」 など
といった感じです。
また、JALやANAでは、これらの評点以外に、飛行機にのった搭乗回数も、ステータス基準として使われます。
同じ飛行区間でも、航空会社によってマイルが違う
この搭乗実績の「マイル」は、搭乗距離に応じて評点に換算されます。
航空会社によって、呼び方も違えば、その積算ルールも違い、同じ区間でも、積算値が異なります。
たとえば、日本・東京 - アメリカ・ニューヨークの区間を、エコノミークラス(正規運賃)で搭乗したとすると、搭乗実績の「マイル」は、
- 日本航空・JALの場合 7,137FLY ON ポイント
- デルタ航空・DLの場合、10,118MQM (通常6,745 MQM+ボーナス3,373MQM)
となります。(本記事作成時点)
日本・東京 - アメリカ・ニューヨーは「6,737マイル」と同じ飛行マイルなのですが、各航空会社独自の計算ルールなどにより、この搭乗実績の「マイル」が異なるのです。
ステータス会員・上級会員に必要な搭乗実績の「マイル」
そして、航空会社のステータス会員・上級会員になるために必要な、搭乗実績の「マイル」も、航空会社によって基準が様々です。
日本航空・JALのステータス会員になるために必要な条件は、以下の記事で紹介しています。よろしければ、ご参考ください。
ステータス会員、こんなに種類があるの?
Have a good flight! ✈