こんな空間が空港にあったのか、という驚きの空港ラウンジの世界。
【写真】1粒1,000円もするイチゴのスパークリング
「MIGAKI-ICHIGO Mousseux ミガキイチゴ・ムスー」
- 意外と長い搭乗までの待ち時間
- 旅行者にやさしいシンガポール・チャンギ空港
- 旅行者視点で改善すべき日本の空港
- 「航空会社ラウンジ」という新しい世界
- カード会社ラウンジとは違う「VIPラウンジ」
- 成田空港の日本航空・JALファーストクラスラウンジの場合
- ラウンジは無料で食べ放題
- フード以外にもシャンパンも飲み放題
- ラウンジでちゃんと仕事もできます
- 空港での「待ち時間」が快適に
- 海外のラウンジはもっとスゴイ
- 噂のラウンジ・ホッピング
前回までの続き、空港に着いてから、航空会社のチェックインクンター、出国審査・保安検査などを通過し、セキュリティエリア内に入りました。
今回は、いよいよ「ラウンジ」の世界です。
意外と長い搭乗までの待ち時間
国際線の場合、飛行機搭乗まで1−2時間ぐらいの待ち時間があることが多いです。
普通のエコノミークラスでは、搭乗時間まで、セキュリティエリア内のカフェやレストランで過ごすことになります。
しかし、そういうお店は、同じような状況のお客さんでいっぱいで座る席がなく、休める場所を探し求める、そういうことが何度も体験しました。
電源や無線wifiなどのネットなどを求めて、そういう設備のある待合座席に集まっている旅行客がけっこういます。
旅行者にやさしいシンガポール・チャンギ空港
シンガポール・チャンギ空港など、海外の空港では、そういう旅行者の待合のストレスを解消させるため、電源などのある待合席・無料のシアタールーム・仮眠椅子などを積極的に導入しているところもあります。
ちなみに、そのシンガポール・チャンギ空港では、セキュリティも厳重で、不審者がいないのか、ライフルを持った警備員部隊(警備員のレベルを超えて、兵隊のような感じもしました)が、夜中に巡回していて、仮眠している人などの身元チェックなどをしていました。
仮眠や長居してよいのは、トランジット・乗り継ぎ客だけで、到着した旅客は、さっさと入国して、外に出て行け、ということで、その部隊は、そうでない人をドンドン撤収させていました。
ここだけみると、旅行者にはやさしくはないのですが、他の旅行者の安全のため。たまたま、その時期は、近隣アジア諸国でのテロなどがあり、警備にピリピリしていた時期なのかもしれません。
ああいう空港では、映画「ターミナル」のように、空港内で長いあいだ暮らすというのは、できないんだな、と思いました。あの映画では、主人公が、空港関係者のパスを特別にもらっていたから、そういうのがあれば、できるのかもしれません。
旅行者視点で改善すべき日本の空港
話は逸れましたが、上級会員・ステータス会員になる前までは、空港というのは「待ち時間」が長く、そういう「待ち時間」を無駄に過ごすので、「苦痛」という感じでした。本を読んだりとか、買い物とか、そういう時間の過ごし方になります。
海外の空港をいくつか訪れ、そういう旅行者視点で見ると、日本の空港というのは、ハード・ソフトともに、まだまだ改善していく余地が十分あるんだな、と思います。
「航空会社ラウンジ」という新しい世界
しかし、上級会員・ステータス会員になると、状況が変わってきます。
大きく違うのは、空港内にある「ラウンジ」を利用できることです。
ラウンジは、各航空会社が運営するラウンジです。空港には、クレジットカードのゴールド会員向けの「カード会社ラウンジ」もありますが、それとは別のラウンジとなります。
カード会社ラウンジとは違う「VIPラウンジ」
「カード会社ラウンジ」は、待合席があり、ソフトドリンクなどの飲み物サービスがあるのが一般的ない内容です。ゴールド会員以上は利用無料で、そうでない人も有料で使えたりできます。これはこれで、けっこうありがたい存在だったりします。以前、よく使っていました。
「航空会社ラウンジ」は、ファーストクラス・ビジネスクラス、あるい上級会員・ステータス会員向けのラウンジで、いわゆる「VIPラウンジ」になります。
なお、上級会員・ステータス会員の場合、ラウンジは、搭乗する航空会社のラウンジ以外にも、One World・ワンワールド、Star Alliance・スターアライアンスなどといった、航空連合グループの加盟航空会社のラウンジにも入室できます。
成田空港の日本航空・JALファーストクラスラウンジの場合
成田空港の日本航空・JALファーストクラスラウンジを見てみましょう。
ラウンジ受付で、搭乗券を見せます。
「●●さま、いつもご利用いただき、ありがとうございます」
と本日2度目のご挨拶をいただきます。
なお、搭乗する飛行機とは別の航空会社ラウンジの場合、搭乗券+ステータスカードも提示します。
ラウンジ内に入ると、
・ソファなどが並んだ、優雅なスペース
・食事や飲み物が置いてあるダイニング
などが、目に入ります。
とにかく「広い」。
こんな広々とした場所が、「空港にあったのか」というオドロキ。初めてラウンジに訪れると、最初はキョロキョロとしてしまいます。
そして、
いろいろ見ていくと、
・執務机やプリンターなどもあるオフィスエリア
・個室タイプのシャワー室
・有人のマッサージ室
・機械式のマッサージ
・靴磨きサービス
などもあります。基本的に、すべて無料・タダで利用できます。
ラウンジは無料で食べ放題
そして、ラウンジでは無料・タダで飲食ができてしまうのです。
ある時期のラウンジのフードメニューを見てみましょう。
- フレッシュサラダパー
- ポテトサラダ
- 蒸野菜の盛り合わせ
- ナムルサラダ
- 北海道産南瓜の冷製スープ
- スープ(Stock Tokyo提供)
〈JAL限定〉オマール海老のピスク- メゾンカイザー 天然酵母パン
-クロワッサン
-パケット
-JAL限定:グリーンピースのパン- サンドイツチ(ハム&たまご)
- サンドイツチ(ザーモン&ツナ)
- 季節野菜のピクルス春
- ペツパーポーク
- ロックス
- オイルサーデインとオリープ
- イカとプロッコリーのピンチョス
- チーズ盛り合わせ (ブルー/チェダー/カマンベール/オリープ)
- JAL特製ピーフカレー
- フレッシュカットフルーツ
- 三重奏
- ガトーショコラ
- ストロペリー
以上は、2016年4月の成田空港の日本航空・JALファーストクラスラウンジの終日の食事内容。これ以外にも、朝・昼・夜別の食事内容が用意されます。
ホテルのビュッフェのような、いろいろな食べ物があり、そして、有名な「JALカレー」や、成田空港では職人による握り寿司などもあります。
フード以外にもシャンパンも飲み放題
そして、アルコール含めた飲み物もあり、ファーストクラスラウンジではシャンパンも置いてあります。(サクララウンジでは、スパークリングワイン)
こういうラウンジに置いてあるワイン、とくにファーストクラスラウンジは、けっこいいワインやシャンパンを置いていたりします。
なお、このページ初めにあるボトルの写真は、一粒1,000円もする最高級イチゴ「ミガキイチゴ」をつかった、スパークリング。2016年3月からJAL国内線ファーストクラスで提供が始まりました。
ラウンジでちゃんと仕事もできます
飲食することだけでなく、ちゃんとした執務スペースが用意されていて、そこで「集中」して仕事ができます。
たとえば、
コーヒーを飲みながら、仕事をして、少し疲れたら、マッサージを受けて、区切りがいいところで、食事をして、飛行機に乗る前に、シャワーを浴びて、飛行機に搭乗ということができます。
もちろん、電源やインターネット回線は、無料で解放されています。食事や飲み物が無料・タダになってしまうラウンジで、そのようなものがケチられるわけはありません。プリンターなども無料で使えたりします。
空港での「待ち時間」が快適に
いつもラウンジに来るたびに、ここに住めたら、どんなにいいだろうな、と思ってしまいます。
こんな広いラウンジに、自分一人しかいないということもあります。自分一人しかいないのに、たくさんのスタッフさんが動いていていただいて、なんだか申し訳ないようなと思いつつ。もちろん、ラウンジが混雑している時間帯もあります。飛行機の出発が重なる時間など。
今まで、空港での「待ち時間」が長く、その時間が「苦痛」なわけでしたが、それが「快適」に変わります。
1−2時間はあっという間で、半日ぐら滞在しても、特に苦痛もなく過ごせます。
こういう居心地の良さが、旅行をさらに楽しくさせると思いました。
海外のラウンジはもっとスゴイ
海外空港の外資系航空会社のラウンジなどには、さらに上質なサービスが用意されていたりします。
・ホテルのダイニングのような、オーダー式の料理サービス
・個室の昼寝部屋
・個室の浴室
など。
もちろん、すべて無料・タダです。
>今まで、いろいろなラウンジを見ていると、その国のフラッグシップ系航空会社のラウンジは、自国のラウンジにかなり力を入れています。一方、awayとなる他国のラウンジになると、少し貧弱になります。
噂のラウンジ・ホッピング
日本の成田空港ですと、複数のラウンジがあり、それらを訪問していく、いわゆる「ラウンジ・ホッピング」を行うことができます。
上級会員・ステータス会員になりたてで、一回ぐらいは、そういうラウンジ見学をやるといいでしょう。毎回行うと、慌ただしい時間を過ごすことになり、それはそれでキツイです。
それぞれのラウンジは、航空会社により、ラウンジの雰囲気が異なり、なかなか面白いです。
たとえば、成田空港の「アメリカン航空 | アドミラルズクラブ」。かなり贅沢な空間の使い方で、日本人とは少し違う感覚なんだと感じます。これはこれで、ゆったりとした空間で居心地がいいです。ただし、フードやドリンクは、日本航空・JALほどは充実していません。さきほど、述べましたようにawayですから、しょうがありません。日本航空・JALも、海外のラウンジでは、すこし貧弱なラウンジもあったりします。
こんな感じで、自分好みのラウンジを探すといいと思います。
いろいろなラウンジの様子は、こちらも参考ください。