飛行距離で、日本航空・JALの上級会員・ステータス会員「サファイア(50,000FLY ON ポイント)」になるために必要な日数・費用などを紹介します。
国際線ならば機内食があります
- 複雑な「距離派」
- JALはFLY ON ポイント
- ロスアンゼルスとジャカルタが一緒
- ビジネスクラスだと、さらに倍に
- 「距離派」の場合、30万円未満でサファイア達成可能
- 伝統の修行コース「OKA-SIN」
- 「FLY ON ポイント50%アップ」キャンペーン
- 「距離派」修行のメリット
- 「距離派」修行のデメリット
上級会員・ステータス会員になるためのマイル修行には、搭乗の「回数派」と「距離派」の2種類があります。ここでは「距離派」について紹介いたします。なお、どの修行方法も、実際に飛行機に搭乗する必要があり、ショッピングマイルなどでマイルを貯めても、達成条件にはなりません。
前回の「回数派」は、「飛行機に何回乗るか」という、わかりやすいロジックでした。
複雑な「距離派」
この「距離派」は、少し複雑になります。
搭乗して飛んだマイルという単純なものではなく、航空会社独自のポイント計算がされ、方面・航空運賃などにより、いろいろと変わります。
日本航空・JALの場合、塔乗距離をFLY ON ポイント(以下「FOP」)という、運賃と飛行距離によって算出される、日本航空・JAL独自の評点で計算されます。さらに、いろいろな加算キャンペーンやボーナス適用がされます。
このポイントは、同じように、カンタス航空は「ステータスクレジット」、キャセイパシフィック航空は「クラブ・ポイント」といった感じで、ステータス判定のための、航空会社独自のポイント制度が用意されています。
JALはFLY ON ポイント
現在、日本航空・JALでは、「FLY ON ポイント」という仕組みです。
2016年ですと、FLY ON ポイントの計算方法は、
積算マイル×2倍+400*
国際線
JAL便の日本発着 中国・香港・アジア・オセアニア線
積算マイル×1.5倍+400*
上記以外の国際線
積算マイル×1.0倍+400*
というように計算されます。
*現在、最大400ポイントのボーナスポイントキャンペーンが適用されています。利用運賃により、0から400ポイントのどれかが加算されます。
ロスアンゼルスとジャカルタが一緒
同じ飛行距離でも、区間により、FLY ON ポイントが異なります。
たとえば、
割引運賃のダイナミックセイバー7で塔乗したと仮定します。
飛行距離(区間マイル)の長い、東京-米国・ロスアンゼルスの場合、
FOPは3,129
なお料金:116,230円
これが、東京- ジャカルタの場合、
FOPは3,109
料金:62,450円
両者は、飛んだ距離が違うのに関わらす、結果的に、ほぼ同じFLY ON ポイントとなり、料金も倍近く違うのです。
ビジネスクラスだと、さらに倍に
さらに、同じ区間をビジネスクラスの場合、
料金:224,450円
同じ区間でも、利用するクラス・運賃で変わってくるのが、この「距離派」の特徴です。ですので、綿密なプランニングが必要となります。
「距離派」の場合、30万円未満でサファイア達成可能
2014年に、上級会員・ステータス会員になるために計画していた時の、FOPを行った場合の計算結果があります。
それによると、
FOP:64,980ポイント
費用:270,570円
となります。
先日の塔乗回数と比べれば、50回も乗る必要はなく、「サファイア」ステータス達成(50,000FOP)となります。
伝統の修行コース「OKA-SIN」
この試算は、「OKA-SIN」コースを使ったものです。沖縄(OKA) - シンガポール(SIN)の略で、沖縄 から シンガポール に直接行くのではなく
東京 → シンガポール
シンガポール → 東京
東京 → 沖縄
という行程の、
「沖縄 発・東京 経由・シンガポール 行き」
というのが正確なルート名です。
「FLY ON ポイント50%アップ」キャンペーン
なお、上試算は、「可能だった」という表現の方が、いいのかもしれません。
ここで注意しなくてはいけないのは、2014年には、日本航空・JALで「FOP50%アップ」キャンペーンがあり、通常のFOPに加えて、50%分を加算されていました。つまり、50%少ない塔乗で、FOPが達成できたわけです。
2015年以降、この「FOP50%アップ」キャンペーンはなく、上の数値よりは、塔乗回数・費用が増えることになります。
「距離派」修行のメリット
「搭乗回数」と比べると、必要日数や費用も少なく、効率的な方法だと思います。1回の搭乗時間が長いので、その時間を仕事や読書などに充てることもでき、うまく時間を有効活用できるかもしれません。
「距離派」修行のデメリット
一度の修行を行うと連続した、約3日間を拘束されるので、土日に金曜日や月曜日をくっつけたり、仕事の日程の調整が可能な人向きだと思います。