一ヶ月間に地球約2周して、「旅」を楽しみながら、航空会社のステータス会員になれるルートを紹介。
- 「苦行」のマイル修行か、「旅」や「楽しみ」のマイル修行か
- 注意
- 1〜4レグ:まずは定番の「OKA-SIN」コースからスタート
- 5〜8レグ:初夏のオーストラリアを楽しみましょう
- 9〜12レグ:日本からの最長路線「東京-NY」区間にチャレンジ
- 13〜16レグ:近場で一息しましょう
- 17〜20レグ:再び長距離にチャレンジ、ヨーロッパへ
- 「サファイア」達成
- 21〜24レグ:コードシェアを利用した乗り継ぎという応用技にもチャンレジ
- 25〜27レグ:ふたたび近場で一息しましょう
- 28〜30レグ:最後は中東へ
- 「JGCプレミア」達成:ファーストクラス・ステータスへ
- まとめ:一ヶ月で地球約2周して「サファイア」ステータス達成
- まとめ:地球をもう1周すると「ファーストクラス」級の最上位ステータス達成
- まとめ:一ヶ月で4つの航空会社を利用、8カ国14地域訪問
「苦行」のマイル修行か、「旅」や「楽しみ」のマイル修行か
ステータス達成のための「マイル修行」というと、定番の「沖縄-シンガポール」ルート(通称:OKA-SIN)コースや、沖縄離島区間の往復とかが多くなります。
最初は飛行機に乗ることにワクワクしながらも、1日数往復あるいは国際線-国内線の連続搭乗ですと、徐々に「まだ着かないのか」「機内で寝ているだけ」とか、そういうことになり、最後には「苦行」に近い状況となります。
飛行機が好きで飛行機に乗っているのに、こういう状況は悲惨です。
せっかくならば、「マイル修行」をしながらも、飛行機の「旅」を楽しみたいものです。
そんな「旅」として楽しみながら、ステータス会員を達成できるマイル修行ルートを考えてみました。
注意
- ここで紹介するのは、日本航空・JAL 、ワンワールド・One Worldでのルートです。
- 貯める搭乗実績は、日本航空・JALのFLY ON ポイントです。「サファイア」ステータス:50,000ポイントを目指します。
- 2016年10月に修行した場合の試算:2016年8月上旬時点での運賃・税金・燃油特別付加運賃等の費用を基にしています。エコノミークラスの割引運賃「ダイナミックセイバー」を利用し、同運賃が設定されていない路線は、類似の運賃を利用します。ビザ取得費用・ホテル代などの現地滞在費は含んでいません。
-
キャンペーン等によるFLY ON ポイントボーナスは考慮していません。
-
コードシェア便などの場合、その後の当該航空券の販売状況等により、売り切れで購入できない場合もあります。
なお、ここにあげているルートは、最安修行ルートではありません。飛行機にただ乗るだけでなく、「旅」として楽しめるという点でルートを作っています。
1〜4レグ:まずは定番の「OKA-SIN」コースからスタート
日にち | 便名 区間 |
区間マイル 搭乗時間 |
FLY ON ポイント (計算式) |
---|---|---|---|
10月2日 | JL920 沖縄発20:00 羽田着22:15 |
984マイル 2.5時間 |
2,368 (984×2+400) |
10月3日 | JL035 羽田発00:05 シンガポール着06:15 |
3,312マイル 7.0時間 |
2,884 (3,312×0.5×1.5+400) |
10月5日 | JL038 シンガポール発01:50 羽田着09:50 |
3,312マイル 7.0時間 |
2,884 (3,312×0.5×1.5+400) |
10月5日 | JL513 羽田発11:30 札幌着13:00 |
510マイル 1.5時間 |
1,420 (510×2+400) |
計 | 費用:66,350円 | 区間マイル:8,118マイル | FLY ON ポイント:9.556 単価:6.94円/FLY ON ポイント |
利用運賃:ダイナミックセイバー5 (行き:タイプE 帰り:タイプF):運賃額¥60,000、税金・燃油特別付加運賃等¥6,350
最初は、マイル修行の定番コースである、「沖縄-シンガポール」ルート、通称「OKA-SIN」コースを経験してみましょう。
なお、この「OKA-SIN」とは、沖縄(OKA) - シンガポール(SIN)の略です。沖縄 から シンガポール に直接行くのではなく
東京 → シンガポール
シンガポール → 東京
東京 → 沖縄
という行程の、
「沖縄 発・東京 経由・シンガポール 行き」
というのが正確なルート名です。
まずは、沖縄からスタートします。出発地である「沖縄」には、お住いのエリアから、お好きな方法でたどり着いてください。
「ダイナミックセイバー」という日本航空・JALの割引運賃の制約上、シンガポール現地に最低2日間滞在しなくてはいけません。
シンガポールに滞在することは、それほど困難なことはないと思います。中心部はかなり都市化されていて、東京に近い感じです。
また、英語圏・中華圏・アジア圏・インド圏の、4つほどの民族が共存するマルチカルチャーな国で、英語も「シンガポール英語:シングリッシュ」という形になっていて、 発音や文法が間違っていても、通じやすい感じです。
これからの旅程で使う英語に少し慣れておきましょう。
ただシンガポールの欠点をあえて言えば、
蒸し暑い国
暑さは、日差しがきついというのではなく、東南アジア特有の高湿気による、蒸し暑さ。個人的な感想では、その蒸し暑さは日本以上だと思います。
そういう暑い国から、日本に戻ったら、秋の北海道・札幌に行き、少し涼みましょう。
5〜8レグ:初夏のオーストラリアを楽しみましょう
日にち | 便名 区間 |
区間マイル 搭乗時間 |
FLY ON ポイント (計算式) |
---|---|---|---|
10月6日 | JL6118 札幌発13:10 成田着14:45 |
510マイル 1.5時間 |
1,420 (510×2+400) |
10月6日 | JL771 成田発19:25 シドニー着07:10 |
4,863マイル 10.0時間 |
4,047 (4,863×0.5×1.5+400) |
10月9日 | JL772 シドニー発09:15 成田着17:05 |
4,863マイル 10.0時間 |
4,047 (4,863×0.5×1.5+400) |
10月9日 | JL6191 成田発18:55 沖縄着22:00 |
984マイル 2.5時間 |
2,368 (984×2+400) |
計 | 費用:114,770円 | 区間マイル:11,220マイル | FLY ON ポイント:11,883 単価:9.66円/FLY ON ポイント |
利用運賃:ダイナミックセイバー5 (行き:タイプD 帰り:タイプF):運賃額¥102,000、税金・燃油特別付加運賃等¥12,770
ご存知のように、オーストラリアは南半球の国で、 日本とは逆の季節です。10月ですと、春-初夏の頃で、過ごしやすい季節の一つです。
シンガポールなどの東南アジアは、搭乗時間が7時間ほどなので、ちょっと眠っていたり、機内で映画などを見ていると、すぐに着きます。
日本からオーストラリアへの飛行機の搭乗時間は、片道10時間。いわゆる「長距離路線」です。機内食も2-3回ほど供されます。
「長距離」の飛行機の搭乗は、国内線に搭乗するのとは、ちょっと異なりますので、そういう飛行機の旅にも慣れてみましょう。
ほぼ半日を飛行機の中で過ごします。同じ座席に、10時間も座り続けるというのは、体調や状況によっては、「長い」と感じることがあります。
長距離に慣れれば、アメリカやヨーロッパへの旅も楽になります。
9〜12レグ:日本からの最長路線「東京-NY」区間にチャレンジ
日にち | 便名 区間 |
区間マイル 搭乗時間 |
FLY ON ポイント (計算式) |
---|---|---|---|
10月10日 | JL6186 沖縄発12:15 成田着14:50 |
984マイル 2.5時間 |
2,368 (984×2+400) |
10月10日 | JL004 成田発18:25 JFケネディ着18:20 |
6,723マイル 13.0時間 |
3,762 (6,723×0.5×1+400) |
10月12日 | JL003 JFケネディ発09:30 成田着12:40 |
6,723マイル 14.0時間 |
3,762 (6,723×0.5×1+400) |
10月13日 | JL6145 成田発15:30 福岡着17:40 |
567マイル 2.0時間 |
1,534 (567×2+400) |
計 | 費用:158,290円 | 区間マイル:14,997マイル | FLY ON ポイント:11,425 単価:13.85円/FLY ON ポイント |
利用運賃:ダイナミックセイバー7 (行き:タイプF 帰り:タイプF):運賃額¥148,000、税金・燃油特別付加運賃等¥10,290
「長距離路線」に慣れたら、今度は、さらに距離が長い「東京-ニューヨーク」にチャレンジしてみましょう。これは、日本航空・JALの、現時点での最長路線です。
搭乗時間は約14時間。1日の2/3を機内で過ごします。
また、日付変更線を越えるフライトで、往路は出発日と同じ日時に到着し、復路は1日飛び越えたりして、時間の感覚も狂いやすいです。
13〜16レグ:近場で一息しましょう
日にち | 便名 区間 |
区間マイル 搭乗時間 |
FLY ON ポイント (計算式) |
---|---|---|---|
10月14日 | JL300 福岡発07:00 羽田着08:35 |
567マイル 2.0時間 |
1,534 (567×2+400) |
10月14日 | JL029 羽田発10:00 香港着13:35 |
1,823マイル 4.5時間 |
1,767 (1,823×0.5×1.5+400) |
10月16日 | JL736 香港発10:40 成田着16:05 |
1,823マイル 4.5時間 |
1,767 (1,823×0.5×1.5+400) |
10月16日 | JL3049 成田発18:45 札幌着20:30 |
510マイル 1.5時間 |
1,420 (510×2+400) |
計 | 費用:62,450円 | 区間マイル:4,723マイル | FLY ON ポイント:6,489 単価:9.62円/FLY ON ポイント |
利用運賃:ダイナミックセイバー3 (行き:タイプE 帰り:タイプF):運賃額 ¥58,700、税金・燃油特別付加運賃等¥3,750
ニューヨークから戻ったら、「中距離」路線で、軽めのフライトにしましょう。
「え、もう着いたの?」
と感じると思います。
17〜20レグ:再び長距離にチャレンジ、ヨーロッパへ
日にち | 便名 区間 |
区間マイル 搭乗時間 |
FLY ON ポイント (計算式) |
---|---|---|---|
10月17日 | JL500 札幌発08:00 羽田着09:40 |
510マイル 1.5時間 |
1,420 (510×2+400) |
10月17日 | JL043 羽田発11:20 ヒースロー着15:50 |
6,214マイル 12.5時間 |
3,507 (6,214×0.5×1+400) |
10月20日 | JL044 ヒースロー発19:15 羽田着15:00 |
6,214マイル 12.5時間 |
4,750 (6,214×0.7×1+400) |
10月21日 | JL921 羽田発16:25 沖縄着19:05 |
984マイル 2.5時間 |
2,368 (984×2+400) |
計 | 費用:190,770円 | 区間マイル:8,118マイル | FlY ON ポイント:9.556 単価:15.84円/FLY ON ポイント |
利用運賃:ダイナミックセイバー7 (行き:タイプE 帰り:タイプB) :運賃額¥171,500、税金・燃油特別付加運賃等¥19,270
長距離路線のもう一つ方面である「ヨーロッパ」にも行ってみましょう。
「サファイア」達成
ここまでの累計FLY ON ポイントを確認してみましょう。
ステータス条件である50,000を超え、「サファイア」ステータス達成です。
ちなみに要した費用は592,630円、単価は11.5円/FLY ON ポイントです。
さらに、「サファイア」より上の「JGCプレミア」というステータスを狙うのであれば、次のコースも引き続き行ってみましょう。
「JGCプレミア」のステータス会員となると、日本航空・JALや、ワンワールド・One World系列の航空会社において、ファーストクラスラウンジなどの利用など、さらに上の待遇サービスとなります。
21〜24レグ:コードシェアを利用した乗り継ぎという応用技にもチャンレジ
日にち | 便名 区間 |
区間マイル 搭乗時間 |
FLY ON ポイント (計算式) |
---|---|---|---|
10月22日 | JL900 沖縄発07:35 羽田着09:50 |
984マイル 2.5時間 |
2,368 (984×2+400) |
10月22日 | JL037 羽田発11:30 シンガポール着17:35 |
3,312マイル 7.0時間 |
2,884 (3,312×0.5×1.5+400) |
10月22日 | JL7887 シンガポール発18:35 パース着23:45 |
2,431マイル 5.0時間 |
1,616 (2,431×0.5×1.0+400) |
10月25日 | QF568 パース発22:55 シドニー着06:05 |
2,038マイル 4.0時間 |
対象外 |
10月26日 | JL772 シドニー発09:15 成田着17:05 |
4,863マイル 10.0時間 |
4,047 (4,863×0.5×1.5+400) |
10月26日 | JL3007 成田発18:25 伊丹着19:50 |
280マイル 1.5時間 |
960 (280×2+400) |
計 | 費用:115,190円 | 区間マイル:13,908マイル | FlY ON ポイント:11,875 単価:9.70円/FLY ON ポイント |
利用運賃:ダイナミックセイバー5 (行き:タイプE 帰り:タイプF):運賃額¥103,000、税金・燃油特別付加運賃等¥12,190
日本からの直行便だけでなく、海外乗り継ぎ・コードシェア というのを利用すると、行動範囲は、かなり広がります。
- 香港 乗り継ぎでアフリカへ
- アメリカ 乗り継ぎで南アメリカ
などというコースもあります。
ここでは、シンガポールからオーストラリアに行ってみましょう。
なお、「シンガポール - オーストラリア・パース」「パース - シドニー」間は、日本航空・JALではなく、「カンタス航空・Qantas」です。
カンタス航空・Qantasは、けっこう面白い航空会社で、変わった機内食や、充実した機内エンタメがあり、お気に入りの航空会社の一つです。乗り慣れている日本航空・JALとは違った雰囲気を楽しめます。また、シンガポールにあるカンタスラウンジも、けっこう好きです。
25〜27レグ:ふたたび近場で一息しましょう
日にち | 便名 区間 |
区間マイル 搭乗時間 |
FLY ON ポイント (計算式) |
---|---|---|---|
10月27日 | JL5211 関西発09:30 インチョン着11:20 |
525マイル 2.0時間 |
951 (525×0.7×1.5+400) |
10月29日 | JL090 金浦発08:00 羽田着10:10 |
758マイル 2.0時間 |
969 (758×0.5×1.5+400) |
10月29日 | NU073 羽田発14:15 石垣着17:25 |
1,224マイル 3.0時間 |
2,848 (1,224×2+400) |
計 | 費用:53,240円 | 区間マイル:2,507マイル | FlY ON ポイント:4,768 単価: 11.17円/FLY ON ポイント |
利用運賃:ダイナミックセイバー3(行き:タイプE 帰り:タイプE):運賃額¥47,000、税金・燃油特別付加運賃等¥6,240
往路は、「大韓航空・KAL」を利用します。
2時間ぐらいの搭乗時間なので、「あっ」という間に、到着です。
28〜30レグ:最後は中東へ
日にち | 便名 区間 |
区間マイル 搭乗時間 |
FLY ON ポイント (計算式) |
---|---|---|---|
10月29日 | NU086 石垣発20:00 関西着22:15 |
969マイル 2.5時間 |
2,338 (969×2+400) |
10月29日 | JL5099 関西発23:40 ドバイ着04:50 |
4,721マイル 10.5時間 |
5,121 (4,721×1.0×1.0+400) |
10月31日 | JL5094 ドバイ発08:00 羽田着22:45 |
4,957マイル 10.5時間 |
5,357 (4,957×1.0×1.0+400) |
計 | 費用:220,060円 | 区間マイル:10,647マイル | FlY ON ポイント:12,816 単価:17.17円/FLY ON ポイント |
利用運賃:JALエコノミーセイバー:運賃額¥213,200、税金・燃油特別付加運賃等¥6,860
最後は、利用する航空会社は「エミレーツ航空・Emirates」です。
オイルマネーを原資に、観光産業を振興しているドバイ。砂漠の上にそびえ立つ、近代的なビル群などは、写真や映画にも登場します。一度は訪れてみたい都市です。
「JGCプレミア」達成:ファーストクラス・ステータスへ
ここまで搭乗すると、
「JGCプレミア」のステータス条件である80,000を超えます。
ちなみに要した費用は981,120円、単価は12.13円/FLY ON ポイントです。
まとめ:一ヶ月で地球約2周して「サファイア」ステータス達成
搭乗回数:20回
搭乗時間:114時間:約5日
飛行距離:52,980マイル:地球約2周
費用:約60万円
まとめ:地球をもう1周すると「ファーストクラス」級の最上位ステータス達成
搭乗回数:30回
搭乗時間:173時間:約7日
飛行距離:80,042マイル:地球約3周
費用:約98万円
まとめ:一ヶ月で4つの航空会社を利用、8カ国14地域訪問
- 日本航空・JAL、カンタス航空・Qantas、大韓航空・KAL、エミレーツ航空・Emiratesの4つの航空会社を利用
- シンガポール、オーストラリア(シドニー、パース)、アメリカ(ニューヨーク)、香港、イギリス(ロンドン)、韓国(ソウル)、アラブ首長国連邦(ドバイ)の7カ国8都市訪問
- 沖縄、東京、札幌、福岡、大阪、石垣の日本国内6地域訪問
と、ここまで書いて、とある欠点に気づきました。致命的ではないのですが、「もったいない」と思える事項です。それについては、また次回。
Have a good flight! ✈