残り2ヶ月となった2016年内に、航空会社のステータス条件を達成する方法についてまとめてみました。駆け込みはまだ間に合う?
- 日本航空・JALの「サファイア」ステータス達成条件
- 「回数派」の場合:サファイアの達成条件 50回の搭乗
- 「距離派」の場合:サファイアの達成条件 50,000 FLY ON ポイント
- 国内「距離派」:伝説の「札幌=那覇」区間
- 国外「距離派」:ビジネスクラスで短期間に達成
- 年明けにステータス条件を達成した方がいい?
2016年も、残すところ、11月と12月の2ヶ月。
知人が、いつの間にか、ステータス達成のための「マイル修行」を始めていて、10月の段階で、65%ぐらいの達成状況とのこと。
その人から、「残りの期間で達成するには、どうすればいい?」と尋ねられ、いくつかアドバイスをしました。
同じように、今年、飛行機を使った旅行・出張などをされた方で、あと少し搭乗実績があると「ステータス会員」に達成という人もいるのではないでしょうか。
そこでのアドバイスをベースに、今回の記事を作ってみました。
皆さんの参考になれば幸いです。
なお、ここでは、日本航空・JALで、「サファイア」ステータスを達成するための方法について考えてみたいと思います。全日空・ANAでも、方法はほぼ一緒です。
日本航空・JALの「サファイア」ステータス達成条件
以前の記事で紹介したように、日本航空・JALのステータス会員には3ランク用意されています。(実際には、この他にもJGCヒラ会員とJGCプレミア会員の2つがありますが、ここでは、触れないことにします。)
1月から12月までの年間での達成条件 | |
---|---|
JMBクリスタル |
30,000FLY ONポイント / 30回の搭乗 |
JMBサファイア |
50,000FLY ONポイント / 50回の搭乗 |
JMBダイヤモンド |
100,000FLY ONポイント / 100回の搭乗 |
この3つのなかで、目指すのは「サファイア」ステータスです。
ランクにより、待遇サービスが異なり、「サファイア」の下の「クリスタル」では、ステータス会員ではあるものの、空港内の航空会社ラウンジが利用できなかったりして、ステータス会員であることのメリットが、あんまり感じられないと思います。
この「サファイア」ステータスへの達成条件は、
- 回数:50回の搭乗
- 距離:50,000 FLY ON ポイント
のどちからを達成することです。
「回数派」の場合:サファイアの達成条件 50回の搭乗
回数派の場合、ロジックが簡単で、「何回、飛行機に乗ったか」だけです。
たとえば、那覇空港をベースに、石垣島・久米島などを、1日何往復もするといった、定番コースを粛々とこなしていけば、達成することができます。
ちなみに、この「回数派」を試みた時に試算した結果は、次の通りです。
搭乗回数:50回
費用:320,140円
平均搭乗費用: 6,402円/回
*2014年7月時点の内容、費用は宿泊費用も含む
国内線だけですみ、搭乗する回数を日によって調整できるので、 週末や休日などにサクッと飛ぶことができます。また、離島などの短距離路線は、飛行機の運賃がリーズナブルなので、費用をかけずに行いやすいと思います。
11月・12月は、週末が8回、16日間(祝日含まず)あるので、うまく計画すれば、50回の搭乗実績を達成して、「サファイア」ステータスになれるかもしれません。
「距離派」の場合:サファイアの達成条件 50,000 FLY ON ポイント
日本航空・JALの場合、距離の搭乗実績を「FLY ON ポイント」という独自のポイントに換算しています。
そのため、「距離派」で行う場合、いろいろと頭を使って、事前の計算を行う必要があります。
FLY ON ポイントの計算方法は、
積算マイル×2倍+400*
国際線
JAL便の日本発着 中国・香港・アジア・オセアニア線
積算マイル×1.5倍+400*
上記以外の国際線
積算マイル×1.0倍+400*
というように計算されます。
*2016年現在、最大400ポイントのボーナスポイントキャンペーンが適用されています。利用運賃により、0から400ポイントのどれかが加算されます。
この「FLY ON ポイント」は、基本的には、区間マイルが長いところを飛んだ方が、ポイントが高くなります。
さらに、国内と国外といった選択肢もあります。
国内で、区間マイルが長いところといえば、「東京=沖縄」というのが一般的です。
さらにすごいものがあります。
国内「距離派」:伝説の「札幌=那覇」区間
それが「札幌=那覇」区間。1,397 マイルあります。「東京=那覇」が984マイルですので、約1.4倍です。
「札幌=那覇」区間は、日本国内を飛ぶとしたら、最長の区間になると思います。なお「札幌=石垣」という区間ができたとすると、約300マイルほど区間マイルが伸びます。
この「札幌=那覇」区間を、日本航空・JALで飛んだ場合の、FLY ON ポイントを見てみると、
区間マイル:1,397 マイル
(FOP)
普通席:3,194 FLY ON ポイント(1,397×2+400)
クラスJ:3,473 FLY ON ポイント(1,397×1.1×2+400)
ファーストクラス:4,591 FLY ON ポイント(1,397×1.5×2+400)
普通席でも、3,000 FLY ON ポイントを超えていて、搭乗実績を、かなり効率的に得ることができます。
しかし、残念ながら、日本航空・JALでは、2016年現在、この「札幌=那覇」区間の設定がありません。全日空・ANAでは、この区間を飛ぶことができます。
国外「距離派」:ビジネスクラスで短期間に達成
国外の場合、国内よりも飛行距離があり、FLY ON ポイントを稼ぎやすいと言えます。
さらに、搭乗するクラスや路線の選択次第では、一回搭乗しただけで、FLY ON ポイントを大きく稼ぐことができます。
例えば、「東京=シドニー」区間をビジネスクラスに搭乗したとすると、
区間マイル:4,863 マイル
(FOP)
ビジネスクラス:9,518 FLY ON ポイント(4,863×1.5×1.25+400)
片道だけで9,000以上のFLY ON ポイントとなり、往復すると19,000 FLY ON ポイントとなります。
なお、「東京=シドニー」間のビジネスクラス普通運賃は、往復で776,000円。また搭乗時間は国内と比べてかなり長くなります。しかし、時間とお金が許せば、こういうコースもありだと思います。
年明けにステータス条件を達成した方がいい?
ここまで、年末の駆け込みでステータス達成すれば、という前提での話でした。
年末ではなく、年明けに、飛行機に集中して搭乗した方が、メリットが多い場合もあります。
日本航空・JALの場合、暦年1月~12月の搭乗実績をもとに、翌年にステータスになるかどうかが判定されます。(全日空・ANAも同様です。)基本的には、今年頑張った分が、来年反映される感じです。
ところが、暦年1月~12月内で達成条件を満たすと、翌年になる前に、達成の1週間後ぐらいからステータスの待遇サービスが始まります。いわゆる「先行サービス」です。
これを利用すると、最大2年間、ステータスの待遇を受けることができます。
- 年末までに駆け込みで、ステータス会員になると、
2016年の達成日から年末: 約0ヶ月 ←先行サービス
2017年の1年間(正確には2018年3月まで) ←本来の待遇期間
計 1年+α - 2017年の年明けでステータス会員になると
2017年の達成日から年末:約10ヶ月 ←先行サービス
2018年の1年間(正確には2019年3月まで) ←本来の待遇期間
計 1年+数ヶ月
理想は、年明けて1〜3月の間に、がんばって飛行機に搭乗して、ステータス達成した方が、メリットが大きいこともあります。これをうまく利用すると、ステータス達成に必要な搭乗実績を、毎年行う必要はなく、2年に一回行えば、ステータスをキープすることができます。
Have a good flight! ✈