専門用語や慣習が多い航空業界。知っておくと、飛行機の旅をもっと楽しめる、そんな豆知識をまとめてみました。(随時追記予定)
- 飛行機の旅で一番危ない時間「クリティカル11ミニッツ」
- 空港ターミナルビルと飛行機の駐機スタイル
- 空港滑走路のアスファルトは厚盛り
- 飛行機の燃料は「灯油」と一緒
- 全日空・ANAのフライトコードが「NH」の由来
- 2階建の巨大航空機エアバスA380の着陸料は100万円
- 読んでおくと、飛行機/航空業界のことを、より深く学べる書籍
飛行機の旅で一番危ない時間「クリティカル11ミニッツ」
離陸後の3分間と着陸前の8分間
計11分間
航空事故の統計上、この「11分間」に起きる事故というのが多いので、「クリティカル11ミニッツ」と呼ばれるようになったそうです。
あるとき、知人が、社用があり、東京=名古屋 を会社の飛行機で飛ぶ予定があり、この「東京=名古屋」の飛んでいる時間は実質30分程度で、飛行時間の大半が、この「クリティカル11ミニッツ」で、という冗談を思い出します。
たしかに、「離陸したと思ったら、すぐに着陸態勢」ということになり、この「東京=名古屋」間は、ドリンクサービスもなかったような気がします。
それを聞いてからは、飛行機が着陸態勢になった時は、スリッパから靴に履き替えるようにしています。万が一というとき、アッパークラスなどのスリッパでは、外に出て歩きにくいですからね。
空港ターミナルビルと飛行機の駐機スタイル
日本国内や海外の空港を使うと、いろいろな形の空港があると思います。建物自体もそうですし、飛行機の駐機方法とか。
空港での飛行機の駐機には、以下のようなスタイルがあります。
- フィンガー方式
本体のターミナルビルと、そこから伸びる桟橋(フィンガー)に分かれている。沖縄・那覇空港など。 - サテライト方式
本体のターミナルビルと、その周りにサブ・ターミナルビルを配置した形式。成田空港の第1ターミナルなど - フロンタル方式
一つのターミナルビルで運用する方式。長方形のスタイル。日本の地方空港など。 - オープンエプロン方式
駐機エリアの飛行機とターミナルビルをバスなどで結ぶ方式。
空港滑走路のアスファルトは厚盛り
滑走路は、コンクリートやアスファルトで舗装されています。
あの重たい飛行機の着陸にも耐えられるように、空港によっては、コンクリートやアスファルトの厚さが2メートルもある滑走路もあります。一般的なプールの深さと同じぐらい。
滑走路は、10年間で3千〜2万回の利用にも耐えられるように設計されていて、それに必要な強度などを決める公式もあるようです。
飛行機の燃料は「灯油」と一緒
「ジェット燃料」というと、何か特別なものに感じますが、実は、家庭用ストーブに使われる「灯油」と一緒の成分。
ただ「灯油」ですと、寒い上空などで燃料が凍結してしまうので、水分の少ないものに加工しています。
一般的に「ケロシン」と呼びます。
全日空・ANAのフライトコードが「NH」の由来
日本航空・JALのフライトコードは、「JAL」や「JL」。
これは、なんとなくわかります。
しかし、全日空・ANAフライトコードは、「AN」や「AA」などではなく、「NH」。
実は、全日空・ANAが1950年代に設立され、社名が「日本ヘリコプター輸送株式会社」。「Nippon Helicopter」から、フライトコードが「NH」となりました。
なお、この「日本ヘリコプター輸送株式会社」の設立者は、朝日新聞社の元編集局長ら。戦前や戦後の新聞社は、紙面用の原稿や写真などの輸送のため、東京=大阪間などを、自前の飛行機で飛ばしたり、航空産業に密接だったようです。
2階建の巨大航空機エアバスA380の着陸料は100万円
成田空港に、2階建の巨大航空機エアバスA380で着陸すると、空港使用料は「1,100,975円」となります。
空港使用料を構成する要素のうち、着陸料が飛行機の重さと騒音により変動して、重くて・うるさい機体ほど高くなります。今のところ、世界最大のエアバスA380になると、着陸料は881,950円。
ちなみに、A320の空港使用料は「218,300円」。A380の約1/5。
読んでおくと、飛行機/航空業界のことを、より深く学べる書籍
日本航空・JALが設立された1950年代。その時期のようすをまとめられた一冊です。
日本のマイル修行の神様ともいえる「パラダイス山元」さんの本。読むと、飛行機に乗りたくなります。
飛行機・空港・運行など、体系的に知ることができます。
Have a good flight! ✈