普段はあまり意識していなかったけど、意外と高い「空港使用料」。
シドニーで見たカンタス航空のA380。2階建で、その大きさに圧巻です。
エアバスA380のスペック
- 定員: 3クラス 525名、モノクラス 853名
- ペイロード: 66,400 kg
- 全長: 73 m
- 全高: 24.1 m
- 最大離陸重量: 560,000 kg
- 巡航速度: マッハ 0.85
- 航続距離: 15,200 km
- 巡航高度: 13,100 m
よく乗るボーイング767や777の定員が200-300名ということを考えると、一度に最大800名近くを運べるのは、とてもつもなく大きい飛行機だとわかります。
ふと、こんなサイトを発見しました。
成田国際空港の着陸料金などを案内しているサイト。
航空会社様向け情報_空港料金_料金(着陸料・停留料・BHS使用料・PBB使用料)
そんな、世界大きい飛行機「エアバスA380」。空港に支払う、空港使用料も半端ないです。
飛行機別の空港使用料
それによると、飛行機の機種により、空港使用料が異なることがわかります。
具体的には、こんな感じです。
飛行機の機種 | 空港使用料 |
---|---|
A320 | 218,300 円 |
B737 | 235,450 円 |
B767 | 426,650 円 |
B787 | 457,450 円 |
A330 | 538,45 円 |
A380 | 1,100,975 円 |
エアバス380の空港使用料は110万円
この表にある、2階建て飛行機で世界最大の飛行機で有名な「エアバス380:A380」の場合、トータル1,100,975 円です。エアバス380の1回の着陸料で、一番安いエアバス320が約5回、着陸できてしまいます。
その内訳は、
- 着陸料:881,950 円
- 停留料 :113,800 円
- 手荷物取扱施設(BHS)使用料:81,225 円
- 搭乗橋(PBB)使用料:24,000 円
合計:1,100,975 円
となっています。
飛行機の重量で空港使用料が決まる
他の機種では、「手荷物取扱施設使用料」「乗橋使用料」は、それほど変わらず、「着陸料」が機種により異なります。
この「着陸料」は、飛行機の重量と、エンジンの騒音で決まり、
という式で計算されます。
国際線着陸料は、航空機の騒音レベルに応じて設定した料金率に、最大離陸重量(MTOW)を乗じて算出した額となります。
区分 | 料金率(円/t) |
---|---|
A | 1,550 |
B | 1,650 |
C | 1,750 |
D | 1,850 |
E | 1,950 |
F | 2,000 |
また「停留料」は、空港の駐車代金のようなもので、これも、 飛行機の最大離陸重量(MTOW)により決まります。
航空機の最大離陸重量に200円を乗じた額
(停留時間が6時間未満の場合)
重くてエンジンがうるさい飛行機ほど、空港使用料が高い
「重たい飛行機」ほど、滑走路への負荷は大きいわけで、また、A380のような大きな飛行機が一度使った後は、乱気流が生じていて(いわゆる「後方乱気流」)、次の飛行機の着陸まで、少し時間をおかないといけません。
そういう意味では、騒音(音が大きいほど、エネルギーがある)や重量で、料金が変わる仕組みは、けっこう、合理的だなと思います。
しかし、この「空港使用料」の体系を見ていると、「空港使用料」というよりも、「騒音迷惑税」のように思えてきました。
Have a good flight! ✈