ある日の飛行機の中で、「Häagen-Dazs(ハーゲンダッツ)」のアイスクリームが供される理由を考えてみた内容です。
空の上での食後のコーヒーとアイスクリーム
- 国際線の飛行機に乗ることの楽しみの一つが「機内食」
- 国際線は機内食の提供が義務
- 空の上のアイスクリーム
- 「Ben & Jerry’s(ベン&ジェリーズ)」のアイスクリームとは?
- 「DEAN & DELUCA(ディーン・アンド・デルーカ)」のアイスクリーム
- 王道の「Häagen-Dazs(ハーゲンダッツ)」のアイスクリームが強い
- 飛行機の中で「Häagen-Dazs(ハーゲンダッツ)」のアイスクリームが供される理由
- 番外編1:成田空港で無料の「Häagen-Dazs(ハーゲンダッツ)」のアイスクリーム
- 番外編2:空の上で出会ったアイスたち
国際線の飛行機に乗ることの楽しみの一つが「機内食」
国内線ですとドリンクサービスがほとんとですが、国際線の場合は「機内食」が出てきて、それが旅情を一層高めています。
豪華さのあるファーストクラス・ビジネスクラスの機内食もいいですが、エコノミークラスの機内食も、限られたスペースで乗客が楽しめるように工夫されていると。いつも感心します。
たとえば、日本航空・JALでの「Air」シリーズ。
いままで「AIR吉野家」「AIR MOS」などに遭遇し、「よく考えられた一品だな」と、日本人の知恵的な印象を受けました。
こういう発想力は、カップヌードルなどのインスタント食品を生んだ原動力に近いかと思います。
空の上で食べる牛丼「AIR吉野家」
空の上で食べるハンバーガー「AIR MOS」
ちなみに、大手航空会社の国際線の場合は、機内食が供されることが多いです。
それは以下の理由によります。
国際線は機内食の提供が義務
大手航空会社の多くは、国際航空運送協会(International Air Transport Association(IATA) )に加盟しています。
国際線では一定時間以上の飛行では要望に応じて機内食を提供しなければいけないことが国際航空運送協会 (IATA) の取り決めで決まっている。
ただし、ローコストキャリア(Low-cost carrier, LCC)は、IATAに加盟していないことが多く、この決まりはあまり関係がなく、機内食の提供は有料だったり、なかったりします。
空の上のアイスクリーム
機内食で一緒に供されることが多いのが「アイスクリーム」。
日本航空・JALですと、
- エコノミークラス
「Häagen-Dazs(ハーゲンダッツ)」のアイスクリーム - ビジネスクラス
ANYTIME YOU WISH の場合:「DEAN & DELUCA(ディーン・アンド・デルーカ)」のアイスクリーム
機内食メニューのコースの場合:「Häagen-Dazs(ハーゲンダッツ)」のアイスクリーム
となることが多いです。
なお、全日空・ANAは、
- エコノミークラス
「Häagen-Dazs(ハーゲンダッツ)」のアイスクリーム - ビジネスクラス
チョイスメニューの場合:「Ben & Jerry’s(ベン&ジェリーズ)」のアイスクリーム
となっているようです。
全日空・ANAのビジネスクラスで供されているという「Ben & Jerry’s(ベン&ジェリーズ)」のアイスクリームについて、ちょっと気になったので調べてみました。
「Ben & Jerry’s(ベン&ジェリーズ)」のアイスクリームとは?
「Ben & Jerry’s(ベン&ジェリーズ)」は、アメリカが本拠地のスーパープレミアムアイスクリームの専門店です。
その名の通り、ベンさんとジェリーズさんが始めたアイスクリーム屋さんで、こういう店名・ブランド名の付け方というのは、なんとなくアメリカっぽいです。
ロゴやカップのデザインを見ると、なんとなくジャンキー感があり、プレミアな感じではなさそうですが、
アメリカで最も売れているアイスクリーム
セレブも愛する高級アイス
ということだそうです。
「Ben & Jerry’s(ベン&ジェリーズ)」は、日本にも出店していて、調べてみたら、オフィスの近くにもお店がありました。
また、ネット通販でも買えるようです。
なお、現在「Ben & Jerry’s(ベン&ジェリーズ)」は、トイレタリー会社「ユニリーバ」の子会社となっています。
「DEAN & DELUCA(ディーン・アンド・デルーカ)」のアイスクリーム
高級感漂う「DEAN & DELUCA」のアイス
一方の日本航空・JALのビジネスクラスでは、「DEAN & DELUCA(ディーン・アンド・デルーカ)」のアイスクリームです。
「DEAN & DELUCA(ディーン・アンド・デルーカ)」といえば、アメリカの高級グロサリーストア。
日本でも出店していて、アメリカ版の成城石井的な感じで、普通のスーパーよりも、品が高い食品などを販売しています。
日本航空・JALで供される「DEAN & DELUCA(ディーン・アンド・デルーカ)」のアイスクリームは、JAL特別パッケージになっています。中身まで特注なのかどうかは不明。
何回か食した感想としては、「Häagen-Dazs(ハーゲンダッツ)」のアイスクリームに似た、オーソドックスなアイスクリームです。
出された時は、アイスクリームがカチンコチンに冷えて硬いので、しばらく置いておかないといけないのが、ちょっと手間です。
王道の「Häagen-Dazs(ハーゲンダッツ)」のアイスクリームが強い
王道の「Häagen-Dazs(ハーゲンダッツ)」
日本航空・JALでも、全日空・ANAでも、エコノミークラスの機内食には、「Häagen-Dazs(ハーゲンダッツ)」のアイスクリームがでてきます。(供されない路線もあります。また、ビジネスクラスでも供される時があります。)
日本国内には、国内メーカーのアイス会社がいくつかあり、「Häagen-Dazs(ハーゲンダッツ)」よりも安いアイスクリームがたくさんあります。
しかし、それらではなく、あえて「Häagen-Dazs(ハーゲンダッツ)」のアイスクリームが供されます。(海外航空会社の場合、日本のアイスメーカーのアイスクリームが供されたりします。)
ちょっと貧弱な料理内容の機内食だったときでも、「Häagen-Dazs(ハーゲンダッツ)」のアイスクリームがでてくれば、「終わり良ければすべて良し」的な感じで、それで満足感してしまう効果があるのかもしれません。
やはり「Häagen-Dazs(ハーゲンダッツ)」のブランド力なのでしょうか。
飛行機の中で「Häagen-Dazs(ハーゲンダッツ)」のアイスクリームが供される理由
おそらく、これでしょう。
乗客の満足感の向上
通常のアイスクリームが100円ぐらいだとしたら、「Häagen-Dazs(ハーゲンダッツ)」のアイスクリームは200円台。(仕入原価はもっと安くなるはず)
何千万円〜何億円単位の投資をして、快適な座席などにリニューアルするよりも、一人あたり100円のコストアップ(乗客全員で約3万円:約300人×100円)で、乗客の満足度が上がれば、費用対効果として安いという、判断なのではないでしょうか。
Have a good flight! ✈
番外編1:成田空港で無料の「Häagen-Dazs(ハーゲンダッツ)」のアイスクリーム
ワンワールドのステータス会員の場合、成田航空の、とある航空会社のラウンジで、「Häagen-Dazs(ハーゲンダッツ)」のアイスクリームを食べれます。
もちろん、無料です。
番外編2:空の上で出会ったアイスたち
日本発の場合、JAL仕様の「Häagen-Dazs(ハーゲンダッツ)」(2016年10月, 成田→香港)
JAL仕様の「Häagen-Dazs(ハーゲンダッツ)」(2016年6月, 成田→フランクフルト)
現地発日本行きのフライト時の「Häagen-Dazs(ハーゲンダッツ)」(2015年12月, 香港→羽田)
「DEAN & DELUCA」のアイスクリーム(2016年12月, 成田→シドニー)
カンタス航空で供されたアイス(2017年04月,メルボルン→シンガポール)