飛行機のバゲージトラブル(Baggage Trouble)について。
- バゲージトラブルの確率は0.65%:一回のフライトで2人は被害者がいる
- 日本の航空会社はバゲージトラブルの心配はない?
- 国際線はバゲージトラブルが多い?
- 「破損」した場合の対処法:その場でクレームをする
- 破損時のバゲージクレームの注意点
- 手荷物検索サービス
旅行で飛行機を利用すると、大型のスーツケースを持って行くことが多く、当然のことながら、そのスーツケースを航空会社カウンターで預けることになります。
すると、その預けたスーツケースが
- 到着した空港で荷物が出てこない(ロストバゲージ)
- 到着した空港で荷物が破損した状態で出てきた
- 他の旅客に間違えて持って行かれた
- 荷物の中身が取られた
などのバゲージトラブルのリスクが発生します。
バゲージトラブルの確率は0.65%:一回のフライトで2人は被害者がいる
「SITA」という、世界中で運航する航空会社、旅行代理店、その他の関連業界のための業界団体の調査によると、
2015年実績では、乗客1000人に6.5人が荷物のトラブルに遭遇。
荷物関係のトラブル(遅延/損傷/紛失)に遭遇する確率は0.65%。
という調査結果を出しています。
この「0.65%」という確率が低いのか高いのかは不明ですが、普通の飛行機に300人が乗ったフライトならば、そのうちの約2人(300人×0.65%=1.95人)はバゲージトラブルに見舞われるということになります。
日本の航空会社はバゲージトラブルの心配はない?
日本の航空会社の国内線は、荷物を丁寧に扱うので、私は、そのバゲージトラブルのリスクは少ないと思い、安心しています。
しかし、全日空・ANAが乗客の荷物を積まずに飛び立ってしまった、という事件が、つい最近ありました。
荷物を収載する機器トラブルがあり、トラブル解消を待って出発を遅らせるよりも、荷物をあとで送った方が経済的損失が少ないということで、こういうことになったらしいのですが。
こういうのがあると、日本の航空会社だからといって安心するのは危険かもしれません。
国際線はバゲージトラブルが多い?
国際線に乗るとき、とくに乗り継ぎで、途中の空港で別の航空機に荷物の積み替えがあるような旅程のときは、バゲージトラブルが起きやすいように感じます。
特にロストバゲージしやすいと言われています。
乗り継ぎがある場合、スルーバゲージで、出発空港で預ければ、乗り継ぎ空港では、そのまま、次の飛行機に荷物を移し替えてもらうことがでいます。
しかし、気になる人は、乗り継ぎ空港で、ピックアップして、乗り継ぎ空港で、再度カウンターで預け直される方もいるようです。
私の場合は、年間何十回と飛行機に乗っていて、今までのところ「ロストバゲージ」はありませんが、「破損」に遭遇しています。これも国際線の乗り継ぎで多いような気がします。
「破損」した場合の対処法:その場でクレームをする
人生で初めての「破損」を3年ほど前に経験しました。
この「破損」は、海外の到着空港でカウンターでバゲージクレームの手続きをしたら、航空会社の負担で、修理していただくことになりました。
状況としては、
- 日本から海外到着時に「破損」。カンタス航空を利用して、オーストラリアに行った時です。
-
11月8日:オーストラリア到着。スーツケースの破損に気づく。手荷物返却エリア内の航空会社カウンターで書類を作ってもらう。
11月13日:日本に帰国。教えられた番号にTELする。(今回は、日本帰国時に修理となりましたが、滞在が長い時は現地で修理対応してくれる。)
11月16日:航空会社より書類一式が送付される。
11月17日:スーツケースを宅配便で送る
11月21日:スーツケースが修理されて戻ってくる
そのときの顛末は、こちらの記事をご参考ください。
日本航空・JALの場合ですと、
お手荷物の受け取りの日から7日以内に現地到着空港に連絡する。
とありますが、海外航空会社では、返却時にクレームをしないと受け付けてもらないところもあるようですので、基本的に、
返却テーブルで荷物が戻ってきたときに、破損等していたら、その場でクレームをいれる
だと思います。
破損時のバゲージクレームの注意点
荷物の破損は、無条件で保証されるわけではなく、対象外のものもあります。
(日本航空・JALでの国際線での荷物取り扱いより)
楽器・スポーツ用品(サーフボード、ウィンドサーフィン用具、スキューバギア、自転車など)・陶磁器・ガラス製品・酒類などの壊れやすいものは、固有の欠陥、または性質から生じたものである場合には、万一損害が生じてもその責任を負いかねます。
過重量・過容量による手荷物破損、老朽化など手荷物固有の不具合に起因した破損、着脱式キャスター・ストラップ・フック・名札・ベルトなど突起した付属品の欠損、軽微な破損(擦り傷・切り傷・へこみ・汚れ)についても補償の対象外とさせていただきます。
手荷物検索サービス
ロストバゲージなどの状況で、飛行機に預けた自分の荷物がどこにあるのかを探索できるサービスもあります。
今は空港カウンターで荷物を預けると、バゲージタグが付けられ追跡調査できるようになっています。
航空会社の人しか使えないと思っていたら、一般開放されていました。
このサービスを運営しているのは、さきほどの「SITA」です。
手荷物検索サービスのご案内(国際線JAL運航便)(お手荷物) - JAL国際線
バゲージトラブルは、ある範囲までは航空会社で対応してくれるとは言え、いろいろとその手続きを行ったり、旅程を予定通りにできなかったりありますので、できればバゲージトラブルには遭遇したくないですね。
Have a good flight! ✈