氷のない機内での飲み物の冷やし方。

ある日の国内線に乗り、たまたまギャレー近くに座っていたときのの話です。
ドリンクサービスの時間。
赤ん坊を連れた乗客であるお母さんが哺乳瓶に粉ミルクを入れて、CAさんにお湯を入れてもらうようお願いされていました。
CAさんがお湯を哺乳瓶に入れて持ってくると、
そのお母さんが思っていたよりもお湯が熱かったらしくて、赤ちゃんが飲める温度ではなく、
「氷はありませんか?」
とCAさんに聞く。
しかし、国際線や国内線ファーストクラスならば氷があるのですが、その便は氷を搭載してない便。
「この便の機内には氷がないんです」
と答えられました。
答えて終わりかと思ったら、そのあとの行動がすごかった。
CAさんは、哺乳瓶を預かり、冷えたペットボトルや冷やしていた冷却材を哺乳瓶の周りに囲み、熱を取るという手段に出ました。
熱いものから冷たいものへ移るという基本の熱力学で徐々に哺乳瓶の温度が下がり、だいぶ下がった頃に、お母さんのところに持っていくと、今度は大丈夫な温度だったようです。
乗客の要望を断らずに、機内にあるもので、なんとか実現しようとする、CAさんの精神に改めて感心しました。
Have a good flight✈