早期割引運賃の廃止後は、JAL国内線新料金はこうなる?

JAL 早期割引運賃を廃止
日本航空・JALさんより、こんな発表がありました。
日本航空(JAL)は2023年から国内線の基本運賃を見直す。
普通運賃のほかに「先得」など8種類ある早期割引を廃止し、3種類程度に統合する
(2021年10月25日)
2021年10月現在、JALの国内線の運賃は、
- 大人普通運賃
- 小児普通運賃
- 往復割引
- 障がい者割引
- JALビジネスきっぷ
- eビジネス
- 株主割引
- 小児株主割引
- おともdeマイル割引
- 当日シニア割引
- 介護帰省割引
- スカイメイト
- 特別乗継割引
- 小児特別乗継割引
- 障がい者特別乗継割引
- 乗継割引7
- 乗継割引28
- 離島割引
- 特便割引1-タイプA
- 特便割引1-タイプB
- 特便割引3-タイプC
- 特便割引21-タイプE
- 先得割引-タイプA
- 先得割引-タイプB
- スーパー先得
- ウルトラ先得
と、約30近くあります。
条件や路線によって利用できない運賃もあったりします。
これら以外に、パッケージツアーのときの個人包括旅行運賃もあります。
現在のJAL運賃の割引率
2021年10月現在、とある路線の運賃を見てみると、こんな感じです。
運賃 | 金額 | 割引率 |
---|---|---|
大人普通運賃 | 26,300 | - |
小児普通運賃 | 13,150 | 50.0 |
往復割引 | 22,700 | 13.7 |
障がい者割引 | 15,450 | 41.3 |
JALビジネスきっぷ | 22,600 | 14.1 |
eビジネス | 22,600 | 14.1 |
株主割引 | 13,150 | 50.0 |
小児株主割引 | 6,600 | 74.9 |
おともdeマイル割引 | 10,700 | 59.3 |
当日シニア割引 | 15,800 | 39.9 |
介護帰省割引 | 16,800 | 36.1 |
スカイメイト | 12,100 | 54.0 |
特便割引1-タイプA | 14700 | 44.1 |
特便割引1-タイプB | 11700 | 55.5 |
特便割引3-タイプC | 11100 | 57.8 |
特便割引21-タイプE | 9900 | 62.4 |
先得割引-タイプA | 9400 | 64.3 |
先得割引-タイプB | 8100 | 69.2 |
スーパー先得 | 7300 | 72.2 |
ウルトラ先得 | 5800 | 77.9 |
もっとも、これだけの運賃があっても、私が実際に利用するのは「特別割引(特割)」「先得割引(先割)」「おともdeマイル割引」ぐらいです。
今回廃止の対象となる「早期割引」の運賃というのは、
- 特便割引1-タイプA
- 特便割引1-タイプB
- 特便割引3-タイプC
- 特便割引21-タイプE
- 先得割引-タイプA
- 先得割引-タイプB
- スーパー先得
- ウルトラ先得
の8つで、まさによく使っていた運賃です。
JAL国内線新料金はこんな感じかな?
新しい国内線運賃は、国際線のような予約変更可否・アップグレード可否などの条件に応じたものになるということです。
JALの国際線の運賃には、現在以下のような状態になっています。
エコノミークラス | ビジネスクラス | ファーストクラス |
---|---|---|
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運賃は、予約変更の可否、現地滞在期間、アップグレード可否などの予約クラスなどが異なり、自由度が高いものほど、定価に近い運賃体系になっています。
国際線に似た運賃体系を国内線に持ってくるとしたら、こんな感じでしょうか?
- Saver (運賃割引率70%)
マイル積算率30%
予約変更/払戻不可、アップグレード不可 - Standard (運賃割引率50%)
マイル積算率50%、予約変更/払戻可、アップグレード不可 - Standard-Upgradable (運賃割引率30%)
マイル積算率70%、予約変更/払戻可、アップグレード可
今の「ウルトラ先得」「スーパー先得」のように、旅行の移動費用を下げたいという目的には「Saver」。
僅かな手数料で変更ができる「特便」のような形態として「Standard」。
「アップグレード狙い」として「Standard-Upgradable」。
というラインナップならば、わかりやすくなると思います。
アップグレード可否はWelcome
国内線で、ファーストクラス / クラスJにアップグレードできるかどうかを運賃で定めてしまうのは、ぜひそうしてほしいです。
今ですと、当日の出発地の空港で、当日に空席があれば、運賃関係なく、ファーストクラス / クラスJにアップグレードすることが可能になっています。基本的には早いもの勝ちで、キャンセル待ちの場合はステータス順位の早いもの順でという扱いになっています。以前は、当日アップグレードで、ファーストクラスをよく乗れていましたが、ここ2年ほどは空席に遭遇することが難しいです。
マイル修行をする際には、なるべくマイル積算率の高い運賃を使った方が効率がよいので、「Standard-Upgradable」を使うことが多くなるはずで、ファーストクラスへのアップグレードに出会える確率が、今より増えることに期待したいです。
アップグレードできれば、その分マイル積算率も高くなるので、マイル修行にとって、より有利となります。
マイル積算率が改悪される?
今の運賃ごとのマイル積算率は、以下のようになっています。
利用運賃 カテゴリー (マイル積算率) |
該当運賃 |
---|---|
運賃1(100%) | 大人普通運賃、小児普通運賃、往復割引、障がい者割引、介護帰省割引、JALビジネスきっぷ、eビジネス、離島割引など |
運賃2(100%) | 特別乗継割引 |
運賃3(75%) | 先得割引、スーパー先得、ウルトラ先得、乗継割引28 |
運賃4(75%) | 特便割引1、特便割引3、特便割引7、特便割引21、特別往復割引、株主割引 |
運賃5(75%) | 乗継割引7 |
運賃6(75%) | 当日シニア割引、おともdeマイル割引、スカイメイト |
運賃7(50%) | パッケージツアーに適用される個人包括旅行運賃など |
新料金の上のマイル積算率が、「Saver:マイル積算率30%、Standard:マイル積算率50%、Standard-Upgradable :マイル積算率70%」だとすると、現状のマイル積算率と比べて、かなり改悪。。。
国際線は、飛行区間の距離が長いから、このような積算率でも、それなりの積算マイルになることがあります。
距離の短い国内線ですと、マイルが貯めづらくなりますね。しかし、「JALカード ツアープレミアム」のオプションを付けてしまえば、マイル自体の影響は少ないか。しかし、FLY ON ポイントは貯めづらい。。。
なんとなく予想しましたが、実際どうなることやら。。。