JALの2023年から始まる新運賃制度をチェックしてみたら、いろいろと発見しました。

- JALの国内線新運賃の基本のキ
- 旧・特便系運賃の搭乗ボーナス FLY ON ポイントが減少 旧・先得系運賃の搭乗ボーナス FLY ON ポイントが増加
- 乗り継ぎ運賃が変更
- 「おともdeマイル割引」が廃止!!
- JAL国内線特典航空券:JAL国内線特典航空券PLUSの導入
- JAL国内線特典航空券:「ファーストクラス」も対象に
- 2023年4月12日から開始
2022年3月、JALさんより、2023年から始まる、国内線の新運賃プランが発表されました。
昨年、「こんな感じになるのでは?」といった予想記事を書きましたが、そこで書いたような感じの料金体系的となり、国際線の料金設計に近いものが導入されることになりました。
JALの新運賃制度のポイントを、勉強がてら見ていきたいと思います。
JALの国内線新運賃の基本のキ
いろいろと複雑となっていた運賃プランは、3種類に集約となりました。
- 普通運賃 → フレックス
- 特便系運賃 → セイバー
- 先得系運賃 → スペシャルセイバー
セイバーとスペシャルセイバーの違いとしては、一度購入した航空券の取消手数料が少額(運賃の5%相当)か運賃の50%相当かどうかぐらいです。
以前予想したような、アップグレード可否については、今のところないみたいです。ただ、国際線と同じような制度にシフトしていくのであれば、近いうちに登場すると見ています。
旧・特便系運賃の搭乗ボーナス FLY ON ポイントが減少
旧・先得系運賃の搭乗ボーナス FLY ON ポイントが増加
今まで、特便系運賃であれば、搭乗ボーナス FLY ON ポイントが400ポイント付与いただきましたが、それが200ポイントに変更となりました。
逆に、先得系運賃では、今まで搭乗ボーナス FLY ON ポイントが0でしたが、それが200ポイントに増えることになりました。
航空券の安さで選ぶならば「先得」なのですが、FLY ON ポイントを計算してみて、あえて「特便」のを買うということが、今までよくありましたので、これは地味に嬉しいかも。
乗り継ぎ運賃が変更
ちょっと気になったのが、この乗り継ぎ運賃の制度変更。
乗り継ぎ回数や便数に関わらず、1つの”出発地”と1つの”目的地” の単位で1旅程とみなします。
と書かれています。
たとえば、
- 沖縄(那覇) → 大阪(伊丹)
- 大阪(伊丹) → 札幌(新千歳)
- 札幌(新千歳) → 東京(羽田)
という乗り方をすると、
沖縄(那覇) → 東京(羽田) の旅程として、みなされるということでしょうか?(もっとも、あえて飛び石で乗らずに、沖縄(那覇) → 東京(羽田) で乗れば済むという話なんですが。)
それで、沖縄(那覇) → 東京(羽田) の運賃額で済むとして、搭乗実績もその区間の1回分になってしまうと、なんか嫌だなぁという感じです。
かといって、一区間づつ予約・購入していくというのも、手間がね。。。
「おともdeマイル割引」が廃止!!
家族での旅行の際には、「おともdeマイル割引」をよく使っていました。
一人が往復1万マイルの消費で、あとの利用者は割引運賃で搭乗できるという内容。
「おともdeマイル割引」運賃が、つねに設定されているわけではなく、ハイシーズンはだいたい設定除外され、また「おともdeマイル割引」運賃が設定されていても、設定座席数が少ないのか、申し込もうとしようと思っても「満席」ということが、けっこうあるので、そうとう前から手配するということになります。
なお、自分が主(ぬし)として、おともdeマイル割引のチケットをとると、申込み主がマイルを消費した搭乗となり、積算マイル(当然、FLY ON ポイントも!)がもらえず、搭乗回数・距離にもならないというトラップがあるので、注意が必要でした。
そんな難易度の高い、「おともdeマイル割引」ですが、一人が往復1万マイルの消費で、あとの利用者は割引運賃で搭乗でき、その運賃で得られるFLY ON ポイント等は、獲得コスパが、比較的けっこうよかったです。マイルの消費的にもコスパがいいと思います。
それがついに廃止とは。。。。
「どこかにマイル」といった、新しいマイルを使った飛行機の乗り方が出てきましたから、これに集約するんでしょうかね。
新しい時代に行くとはこういうことなんですね。
JAL国内線特典航空券:JAL国内線特典航空券PLUSの導入
国内線特典航空券で搭乗すると、搭乗実績にならないので、特典航空券を利用することは私はほとんどなく、あまり気にしていない分野ですが、それでも目についたのがこの内容でした。
基本マイルで乗れる通常の特典航空券が一杯でも、追加マイルを払えば、特典航空券に交換できるようになるとのことです。
これは、すでに国際線特典航空券には導入されていました。
あと、国内線にも似た制度として、今まで「JMBダイヤモンド特典航空券」というのがあり、普通の特典航空券はすでに一杯でも、有償運賃での空席がある場合、2倍のマイルを支払えば、特典航空券に交換することができるサービスがありました。この「JMBダイヤモンド特典航空券」は、JAL国内線特典航空券PLUSの導入にあわせて廃止となります。
JMBダイヤモンドのステータス会員向けサービスが一つ減ってしまうので、かわりに新たなサービスが登場するんでしょうか?
JAL国内線特典航空券:「ファーストクラス」も対象に
国内線「ファーストクラス」が、特典航空券の対象になります。
東京=沖縄(那覇)間の必要マイル数を見てみると、
- 普通席:9,000マイル
- クラスJ:11,000マイル
- ファーストクラス:18,000マイル
有償で搭乗するよりも、比較的お手頃なマイル設計な印象です。
これでは「ファーストクラス」争奪戦がますます激化しますね!!
以前は、国内線「ファーストクラス」に結構な頻度乗れていたのに、ここ2-3年は、ほんとうに遠のきました。
2023年4月12日から開始
この新運賃は、2023年4月12日から開始です。
航空券の購入・特典航空券への交換は、それよりも前の、搭乗日の330日前から手続きが可能となります。330日前ですと、2022年5月頃から、この料金体系での予約ができます。
5月になったら、試しに来年の分を予約してみましょうか。
Have a good flight✈