全日空・ANAが発表した国内線の新運賃制度についてまとめました。

全日空・ANAが、2026年5月19日搭乗分より国内線運賃制度を刷新し、より分かりやすく柔軟な3つの運賃タイプを導入すると発表しました。
ANA国内線・新運賃制度の概要
今回のANA国内線・新運賃制度の概要を簡単にまとめると、以下のとおりです。
3つのタイプの運賃
新たな運賃は以下の3タイプに分類される。
- シンプル(Simple)
- スタンダード(Standard)
- フレックス(Flex)
それぞれの運賃タイプの特徴は、
手荷物が有料扱い、その他制約のある”シンプル(Simple)”
今回の新運賃制度の中で、劇的な内容と思えるのが、”シンプル(Simple)”運賃。
内容は、
- 無料手荷物許容量なし。 → 1個/23kg
- 事前座席指定不可。
- アップグレード不可。
といった感じです。
目についたのが「無料手荷物許容量なし」、
つまりスーツケースを貨物室に預ける場合は有料となります。
また、「アップグレード不可」という点も珍しい。
国際線運賃ですと、「アップグレード不可」の運賃はありましたが、それを国内線にも導入した感じでしょうか。
このような制約がある分、運賃を安くする、そんな内容の運賃が”シンプル(Simple)”運賃でしょうか。
マイル積算率も少ないのでしょうか?
ANAのサイトを、この調べてみると”シンプル(Simple)”運賃のエコノミークラス(現行の「普通席」)のマイル積算率は70%になるそうです。現行のセール運賃や特殊運賃(シニア・小児など)以外の、ANA SUPER VALUEなどの国内線運賃の最低積算率は75%なので5ポイント削減。
タッチ程度のマイル修行ならば、預ける荷物もないので、この”シンプル(Simple)”運賃でもいいのかもしれませんね。
現行割引運賃に近い”スタンダード(Standard)”
次に、”スタンダード(Standard)”運賃。
これは、さきほどの”シンプル(Simple)”運賃と違い、
- 無料手荷物許容量:2個/23㎏。
- 事前座席指定可能。
- アップグレード可能。
といったことが可能な運賃です。
また、手数料がかかりますが、予約変更・払い戻しも可能です。
また、マイル積算率は80%となり、75%より5ポイントアップしています。
これは、今の運賃に近い内容でしょうか
定価運賃"フレックス(Flex)"
この"フレックス(Flex)"の運賃の特徴は、「予約変更無料」という点。
マイル積算率(エコノミークラス)は100%。
これは定価運賃でしょう。
荷物の重量が変更?
変更前
- 重量
プレミアムクラス
1個あたり40kgまで無料
普通席
1個あたり20kgまで無料 - サイズ
3辺(縦、横、高さ)の合計が203cm以内 - 個数
重量・サイズを満たしていれば制限はなし。
変更後
- 重量:
プレミアムクラス
1個あたり32kgまで無料
エコノミークラス
1個あたり23kgまで無料 - サイズ
3辺(縦、横、高さ)の合計が158cm以内 - 個数
プレミアムクラス ~3個まで
エコノミークラス ~2個まで
今まで荷物の数は明確でなかったものが、数量を規定してきました。また、一個あたりの荷物の重量・サイズも変更となりました。
席種の名前が変更
- プレミアムクラス → ファーストクラス(プレミアムクラス)
- 普通席 → エコノミークラス
シンプル(Simple)・スタンダード(Standard)・フレックス(Flex)での金額差は、どのぐらいある?
気になるのは、どのぐらいの各運賃間での金額差がどのぐらいあるのか。
今のところ、明確な金額サンプルは出ていませんが、こんな感じでしょうか・
羽田=沖縄(エコノミークラス)でのANA国内線新運賃
- フレックス(Flex):61,410円
- スタンダード(Standard):1万5千円〜3万円
- シンプル(Simple):1万5千円未満
あくまで予想です。
日本航空・JALも追従した新運賃を出してくるでしょうか?
Have a good flight✈