トランプ政権の誕生で、為替が円安にすすみ、「燃油サーチャージ」に影響が。。。
- トランプ政権誕生で「円安ドル高」が進行
- 2016年4月から「燃油サーチャージ」を撤廃
- 原油価格・為替の上昇で「1バレル当たり6,000円」の基準を超える
- 2016年4月に「燃油サーチャージ」廃止と引き換えに「航空券」が値上げされていた
トランプ政権誕生で「円安ドル高」が進行
2016年11月に行われた、アメリカ大統領選挙。ヒラリー・クリントンとドナルド・トランプが激戦の上、「ドナルド・トランプ」が次期・アメリカ大統領に決まりました。
他国の元首のことだから、こちらには、あまり影響はないと思いきや、間接的に、いろいろと影響が生じてきています。
とくに為替相場。「強いアメリカ」の再来を期待されてなのか、
2016年10月初には101円/ドルだったのが、
2016年11月末には114円/ドルに。約10円以上も円安が急激に進行。
こういう状況になると、飛行機乗りにとって、心配になるのは、「現地滞在費」が円換算での高騰と、「燃油サーチャージ」の復活。
2016年の8月に予想したような展開になりつつあります。
燃油サーチャージにはルールがあり、日本航空・JALの場合ですと¥、
航空燃油(シンガポールケロシン)の各日のスポット価格の2カ月平均に、同じ2カ月の為替レート平均で円換算した価格 (中略) が、1バレル当たり6,000円を下回った場合は、「燃油特別付加運賃」を適用いたしません。
というようになっています。
2016年4月から「燃油サーチャージ」を撤廃
2016年4月から、国内の航空会社は「燃油サーチャージ」を撤廃しました。
この撤廃の理由は、
- 原油価格の低下
- 「円高」の為替相場
という現象により、さきほどの「1バレル当たり6,000円を下回る」ということとなり、「燃油サーチャージ」が撤廃となったわけです。
原油価格・為替の上昇で「1バレル当たり6,000円」の基準を超える
ところが、「原油価格」は、産油国での減産により、2016年1月からゆるやかに上昇していました。
幸いなことに、「為替」が「円高」だったため、さきほどの「1バレル当たり6,000円を下回る」という状況でした。
しかし、今回の「円安」進行で、ついに「1バレル当たり6,000円を下回る」ということにはならなくなり、2017年に「燃油サーチャージ」が復活ということなりました。
2016年4月に「燃油サーチャージ」廃止と引き換えに「航空券」が値上げされていた
2016年4月の「燃油サーチャージ」の撤廃されて、旅行費用が安くなったと思いきや、実は違いました。
2016年4月の「燃油サーチャージ」の撤廃前後で、「航空券」+「(燃油サーチャージ)+その他費用:空港使用料や出入国税」の総額は、変化していませんでした。むしろ、「値上げ」となっていました。
たとえば、
2016年:108,700円
(運賃:87,000円、税金・燃油特別付加運賃等:21,700円)
2015年:104,710円
(運賃:60,000円、税金・燃油特別付加運賃等:44,710円)
いずれもダイナミックセイバー7 (行き:タイプF 帰り:タイプF)
なお、2016年4月以降は、ツアー旅行や、マイルで飛ぶ「特典航空券」などは、この「燃油サーチャージ」撤廃の恩恵がありました。
今回の「燃油サーチャージ」の復活で、航空券の価格がどうなるのか、そこも注目ポイントです。
しかし、どんな価格になるにせよ、飛行機には乗り続けてしまうのだろうな。
Have a good flight! ✈