成田=バンクーバー路線のビジネスクラスでの話です。
1年ぐらい前に、日本航空・JALの、とある欧米路線(成田=バンクーバー路線)に乗った時のことです。
利用したのはビジネスクラス。
搭乗時刻となり、機内に入り、席に着いて、その後離陸。
しばらくしてから、機内食が用意されました。
ここまでは、通常通りの流れです。
違和感のあった機内食
機内食は、長距離ビジネスクラスですから、料理が順に出てくるタイプです。
そのときの内容は、
- 茜空
花れんこん、秋刀魚山椒煮、出汁巻玉子、小芋
カリフラワーピューレ鰹出汁の煮こごり、キャビア載せ
豚すき煮、人参、温度玉子、椎茸長葱、白滝
柿なます(胡麻クリーム)、いちょう紅葉
本鮪のお造り、おろしポン酢 - 台の物
豚ロースのカツ玉〆
太刀魚の竜田揚げ - 炊きたてのご飯
- 味噌汁
- 香の物
- 甘味
最中
という内容でした。
これはこれで大変美味しかったのですが、
ふと、違和感を感じました。「先付がない」ということに気づきました。
成田=バンクーバー路線には「先付」がなぜか無い
「先付」がないのは、その時だけかと思い、
最近の同路線の機内食を見てみると、
- 茜空
帆立の南蛮漬け
鶏照焼、炒り卵、いんげん
海老艶煮、こんにゃくピリ辛煮、焼栗
きのこ白和え
本鮪のお造り
ベシャメルソース、キャビア - 台の物
牛すき、温度玉子
鮭の幽庵焼き - 炊きたてのご飯
- 味噌汁
- 香の物
- 甘味
抹茶の浮島
やはり「先付」がありません。
別の路線で、バンクーバーとだいたい同じ飛行時間の成田=シアトル路線の機内食内容をみると、
- 先付
揚茄子のとろろ掛け
松茸と蕪のフラン - 茜空
帆立の南蛮漬け
鶏照焼、炒り卵、いんげん
海老艶煮、こんにゃくピリ辛煮、焼栗
きのこ白和え
本鮪のお造り
ベシャメルソース、キャビア - 台の物
牛すき、温度玉子
鮭の幽庵焼き - 炊きたてのご飯
- 味噌汁
- 香の物
- 甘味
抹茶の浮島
ちゃんと「先付」があります。それ以外は、すべて同じ内容です。
不思議です。
ヨーロッパやオーストラリアなどの欧米長距離路線では、「先付」が最初に出てきます。まず「先付」を乗客に供して、その間の以降の食事の調理等をすすめるといった時間調整的な意味があると思うのですが、このときは、最初にドリンクと茶菓「あられ」袋が供されました。
成田=バンクーバー路線に「先付」がない理由
この理由を考えてみると、
- バンクーバー(カナダ)では「先付」禁止条例がある。
- 成田=バンクーバー路線は、ライバルANAが就航していないから、少し手を抜いている。(ANAと同じスターアライアンスに加盟しているエア・カナダがあります。)
- JALの中で、成田=バンクーバー路線で「先付」を出さなくなった過去の経緯がある。
- 将来的に「先付」がなくても顧客満足度が変わらない実験を成田=バンクーバー路線で行なっている。
というような理由でしょうか。
なお、一食目以降の「ANYTIME YOU WISH」のメニューも、通常の欧米路線の内容と比べると、貧弱。
その分、 成田=バンクーバー路線の運賃が安ければいいのですが。
実際は、飛行単価は、アメリカ路線よりも悪く、そういうわけではないです。
さらに、成田=バンクーバー路線は、ビジネスクラスの機材が「Sky-Suite」ではなく、1世代ほど前の「Shell Flat」タイプでした。
この辺の力の入れ具合に答えのヒントがあるように思います。
真偽のほどは、日本航空・JALに聞かないとわかりませんが。
Have a good flight✈