ここまで「マイル修行」の基本を押さえたところで、いよいよ実践編です。
まずは、航空券を予約・購入します。
- 「回数派」の場合の航空券
- 「距離派」の場合の航空券
- いろいろある割引航空券
- 「ファーストクラス」でマイル修行
- 「エコノミークラス」でマイル修行
- 「35万円」。。。けっこう高い「エコノミークラス」の運賃
- 割引運賃を使えば「6万円」
- 「ダイナミックセイバー」の割引運賃を使う
- 運賃の注意点
- 割引運賃の場合「最低滞在日数」がある
- 現地滞在「3日間」のシバリ
- 次回は「OKA-SIN」コースの予約方法
「回数派」の場合の航空券
「搭乗回数」で、上級会員・ステータス会員を目指すのであれば、とにかく搭乗回数を稼ぎ、一定回数以上を達成すれば、めでたく上級会員・ステータス会員となります。
日本航空・JALや全日空・ANAであれば、搭乗実績のための搭乗回数は、国内線・国際線関係なく、また、航空券の種別や、予約・購入方法はなんでもよく、旅行会社のツアーでも大丈夫です。
短距離区間を1日何便も往復して短期間で達成するのでも、あるいは1ヶ月4−5回飛行機を使う旅行・出張をしながら1年で達成というのもありです。ご自身のペースで行うといいでしょう。
注意すべき点は、前にもお伝えしたように、必ず有償(お金を払って)で搭乗してください。
「距離派」の場合の航空券
「回数派」と違い、「距離派」の場合は、少し複雑になります。また「国際線」を利用することになり、さらにオオゴトとなります。
国際線の航空券を個人で手配というのは、今まで、旅行会社のツアーの海外旅行がメインだった場合、ちょっとハードルが高いかもしれません。しかし、慣れてしまえば、あまり難しいことはありません。
いろいろある割引航空券
国際線の運賃には、搭乗クラス・割引タイプなどで幾つかの種類があります。
日本航空・JALを例にとれば、現在以下のような運賃があります。
ファーストクラス
・JALファーストクラス普通運賃
ビジネスクラス
・JALビジネスクラス普通運賃
・JALビジネスセイバー
プレミアムエコノミークラス
・JALプレミアムエコノミークラス普通運賃
・JALエコノミーセイバー プレミアム
・ダイナミックセイバー プレミアム
エコノミークラス
・JALエコノミークラス普通運賃
・JALエコノミーセイバー
・ダイナミックセイバー
「ファーストクラス」でマイル修行
金銭に余裕があるならば、「ファーストクラス」や「ビジネスクラス」を利用したいところです。
ちなみに、「ファーストクラス」や「ビジネスクラス」の正規運賃は以下の通りです。
ビジネスクラス:77万円
*2016年4月時点、日本-オーストラリア間の往復運賃。上記に別途税金等がかかります。
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なかなか、難しい値段です。
なお、この場合、「マイル修行」をしなくとも、最初からラウンジ利用や優先搭乗などが適用されますので、そもそも「マイル修行」をする必要もないです。
「エコノミークラス」でマイル修行
多くの「マイル修行」においては、あまり背伸びしないで、「エコノミークラス」を使うことになります。
「35万円」。。。けっこう高い「エコノミークラス」の運賃
しかし、「エコノミークラス」の運賃も、
*2016年4月時点、日本-オーストラリア間の往復運賃。上記に別途税金等がかかります。
「エコノミークラス」といえども、定価は、けっこうな金額です。
割引運賃を使えば「6万円」
実は、航空券には、いくつかの割引運賃が設定されています。
そのうちの「ダイナミックセイバー」を見てみると、
*2016年4月時点、日本-オーストラリア間の往復運賃。上記に別途税金等がかかります。
だいぶお手ごろ価格になってきました。
なお、この割引運賃は、旅行会社が出している格安航空券ではなく、航空会社が販売している、正規の航空券です。
「ダイナミックセイバー」の割引運賃を使う
この「ダイナミックセイバー」というのは、予約状況によって変動する運賃体系で、
「時期や曜日、路線特性、マーケット状況に応じて、高額な運賃タイプAから低額な運賃タイプFまでの6段階に分かれた運賃」
さきほどの「6万円」というのは、低額な運賃タイプFのものです。なお、運賃タイプAの場合「13万円」となります。
リーズナブルに「マイル修行」を行うのであれば、この「ダイナミックセイバー タイプF」を使うことになります。
運賃の注意点
さきほど、ご紹介した運賃。
運賃は当然違うのですが、それ以外にも異なるものがあります。
運賃 | 滞在可能日数 | マイル積算率 |
---|---|---|
JALファーストクラス普通運賃 | 1年 | 150% |
JALビジネスクラス普通運賃 | 1年 | 125% |
JALビジネスセイバー | 6カ月 | 125% |
JALプレミアムエコノミークラス普通運賃 | 1年 | 100% |
JALエコノミーセイバー プレミアム | 2日~6カ月 | 100% |
JALエコノミークラス普通運賃 | 1年 | 100% |
ダイナミックセイバー | 3日~4カ月 | 50%~70% |
マイル修行で、気をつけたいのは、「最低滞在日数」と「マイル積算率」。
前にも紹介したように、「マイル積算率」は、上位クラス・運賃が高くなるほど、高まります。
もう一つ、ここにある「滞在可能日数」。
「ダイナミックセイバー」をみると「3日~4カ月」とあります。
割引運賃の場合「最低滞在日数」がある
この「3日~」というのがポイントです。
これは、最低3日間、現地(この場合はオーストラリア)に滞在しなくてはいけない、ということです。
つまり、「最低滞在日数」です。
なお、「ファーストクラス」「ビジネスクラス」「JALエコノミークラス普通運賃」には、この「最低滞在日数」はありません。
現地滞在「3日間」のシバリ
値段の高い運賃の航空券を買えば、この「最低滞在日数」のシバリはなく、逆に、「ダイナミックセイバー」などの割安な運賃の場合は、シバリがある、ということです。
上の「日本-オーストラリア」の場合は「3日間」ですが、方面等により、この最低滞在日数は異なります。
この「最低滞在日数」が、「距離派」のマイル修行を難しくしている原因の一つとも言えます。まとまった、連続した日数が必要ということになります。
平日に勤務している人であれば、週末の土日だけで、このマイル修行を行うというわけにもいかず、金+土日、土日+月ということになります。
次回は「OKA-SIN」コースの予約方法
次回は、マイル修行の定番ルートの一つ「OKA-SIN」コースこと「沖縄 - シンガポール」旅程を例に話を進めます。