優先搭乗:人はなぜ早く飛行機に乗りたがるのか。

航空会社のステータス会員・上級会員になると得られる待遇サービスの一つ「優先搭乗」。その名の通り、一般のお客さんよりも早く、飛行機に搭乗できることです。
飛行機への搭乗の順番
飛行機への搭乗は、おおよそ
- 事前改札:体に障害のある方、妊婦さんなど
- 優先搭乗:ステータス会員やアッパークラス利用者
- 座席後方の一般者
あるいは
窓際座席の一般者 - すべての人
という感じになっています。
なぜ、早く機内に入りたいのか?
しかし、そんなに早く搭乗しなくともいいような気がします。経験上、せいぜい3分程度、一般のお客さんよりも早く搭乗できるだけです。
座席上の荷物置き場を先に確保したい
というのが動機でしょうか。
普通席利用ならば、たしかになるべく自席の近くに荷物を置きたいと思うところです。
アッパークラス利用ですと、上の荷物置き場が空いていることが多いので、場所の確保目的で優先搭乗というのは、あまり必要がないと言えます。
優先搭乗の意味がない路線
日本国内の大阪や福岡などの出張利用が多い路線では、多頻度利用でのステータス会員が多く、この「優先搭乗」の列がすごく長くなり、優先搭乗を開始しても、なかなか機内には入れず、もはや優先搭乗の意味がないないときがあります。
国際線でも、先日香港に行ったら「優先搭乗」の列が、かなりの行列になっていました。(おそらく普通のお客さんも間違って並んでいたのだと思います。)
「優先搭乗」だけでなく「優先降機」
個人的には、早く搭乗だけでなく、早く降機できるようになるといいな、と思う時があります。
飛行機が目的の空港に到着して、駐機場で止まる。シートベルトサインが消えると、上の荷物棚を開けて、荷物を取り出し、降りる準備をする人たちで、通路席に長い列が生まれる。そして、飛行機のドアが開き、行列の前の人から外に出て行き、外に出れるまで時間がかかるということがあります。
上級クラスであるファーストクラスやビジネスクラスの場合、降機の際、前方の別の入り口になることが多く、このクラスの利用者が出てから、エコノミークラスの利用者の降機させる場合もあります。
搭乗の際は、空港のスタッフや機械により「優先搭乗者」かどうかの確認ができます。降機のときは機内のなかで、確認する手段がなく、フェスなどのイベント入場券のように、対象者に違う色のタグを腕につけるとか、そういうことをしないと、現在のところ、「優先降機」は難しそうです。
出発直前に搭乗、到着すぐに降機する政治家
ずいぶん前の話です。
夜、地方から東京に国内線の飛行機で戻るとき、飛行機2列目あたり座っていました。
前の座席が空席のままで乗り遅れかと思っていると、出発間際になり、その座席に乗り込んで来ました。
よくみると、総理大臣になったことのある政治家の方。その方が座席に座られると、ドアクローズされ、すぐに出発です。この方の到着を待っていたようです。
さらに到着時は、乗務員の誘導で、一般のお客さんよりも先に降機され、搭乗口エプロン脇の階段を降りて行きました。その下に停めてある車に乗られたのではないかと思います。
「優先搭乗」はされていませんが、「優先降機」はかなりの待遇です。
出発ギリギリに飛行機に乗り、到着と同時に降機という無駄のない動きです。
別の日に、別の政治家の方(総理大臣経験はないものの、党の役職経験者)と飛行機でご一緒しましたが、そのときは普通の一般者と同じように動かれていました。
やはり「総理大臣」経験者という点でVIP待遇されるのかと思いました。
Have a good flight! ✈