上級会員・ステータス会員への達成方法は2種類。
「距離」で修行するか、「回数」で修行するか。
自分にぴったりな方法を選びましょう。
- 日本航空・JALでのステイタス
- 「搭乗回数」での達成方法
- 「FLY ONポイント」での達成方法
- ファーストクラスで修行してみる?
- 「サファイア」達成に300万円が必要?
- 「搭乗回数」「FOP」どちらを狙うのか
- 参考)ステータスのため「搭乗実績」獲得関連の記事
ここでは、日本航空・JALでの方法について紹介していきます。
日本航空・JALでのステイタス
前回、日本航空・JALの上級会員・ステータス会員の種類と達成条件をご紹介しました。
1月から12月までの年間での達成条件 | |
---|---|
JMBクリスタル |
30,000FLY ONポイント / 30回の搭乗 |
JMBサファイア |
50,000FLY ONポイント / 50回の搭乗 |
JMBダイヤモンド |
100,000FLY ONポイント / 100回の搭乗 |
各ステータスには達成条件が定められていて、その条件を
- 「搭乗回数」で達成するか
- 「距離」=「FLY ONポイント」(以下「FOP」)で達成するか
という2つの方法があります。
上表に搭乗回数50回、100回と書かれていると、今までの累計のような感じもしますが、いずれも1月から12月までの一年間で達成する数値となります。
前にも書きましたが、搭乗回数年間100回というのは、100回÷12ヶ月で1ヶ月間で9回の搭乗、つまり、毎週どこかへ往復するぐらい飛行機に乗りつづけて達成できる回数です。
翌年になると、ステータス判定の搭乗実績はすべてクリアされ、0からのスタートとなります。搭乗回数50回や100,000FLY ON ポイントなどの獲得を毎年繰り返していくわけです。
「搭乗回数」での達成方法
「搭乗回数」は、文字通り、飛行機に乗った回数です。
日本航空・JALの「サファイア」ステータスであれば、年間50回乗る必要があります。
わたくしが「マイル修行」の存在を知るきっかけとなった、ガイドブックで見かけた「マイル修行」の定番コースという「沖縄の那覇・石垣島間の飛行ルート」。そのルートが、この「搭乗回数」でよく使われるコースだったのです。
その飛行ルートが、片道約6,000円なので、
30万円ほどの投資で、「サファイア」達成という計算でした。
当初、そのルートの存在が頭にあったので、「マイル修行」は、この区間を飛行機でひたすら乗ってればいいかなと思い、一日8区間を搭乗したりとか、そういう姿をイメージしていました。
しかし、よく調べて見ると、この方法、かなり時間と手間、また予定通りの運行状況が必要です。
そして、この「搭乗回数」でマイル修行を実践している人のブログなどを見ると、飛行機にただ乗っているだけなのですが、それでも疲労度がじわじわと現れ、だんだんとツラくなっていく感じを受けました。いくら飛行機に乗るのが好きでも、けっこう大変なことで、まさに「修行」という言葉がふさわしいのかもしれません。
とはいうものの、この「搭乗回数」のいいところは、週末の土曜日だけとか、一日単位で予定が組めるので、スケジュール調整を行いやすいと言えます。
後述する「FLY ONポイント」でのマイル修行ですと、海外に出ていく必要があるため、特に定番コースの沖縄経由シンガポール行き(通称「OKA-SIN」)のコースは、最低3日間はかかってしまいます。
「FLY ONポイント」での達成方法
この「FLY ONポイント(FOP)」というのは、飛行距離によって算出される、日本航空・JAL独自の評点です。
単純な搭乗マイルではなく、所定の計算ロジックがあり、そのロジックが、方面・航空運賃・予約方法などにより、いろいろと変わるので、綿密なプランニングが必要となります。また、いろいろな加算キャンペーンやボーナス適用がされることがあります。
2016年現在ですと、FLY ON ポイントの計算方法は、
積算マイル×2倍+400*
国際線
・JAL便の日本発着 中国・香港・アジア・オセアニア線
積算マイル×1.5倍+400*
・上記以外の国際線
積算マイル×1.0倍+400*
というように計算されます。
*2016年現在、最大400ポイントのボーナスポイントキャンペーンが適用されています。利用する航空運賃により、0から400ポイントのボーナスが加算されます。
ファーストクラスで修行してみる?
東京-オーストラリア・シドニーをファーストクラス運賃で搭乗したとすると、積算される「FLY ONポイント」は、
(計算式)
片道で、7,295マイル×1.5+400 = 11,342 FLY ON ポイント
往復で、22,684 FLY ON ポイント。
往復で22,684 FLY ON ポイント
東京-オーストラリア・シドニー間の区間マイル:4,863マイル ですが、
ファーストクラスの場合、区間マイルの150%が積算マイルとなります。
一方、
ファーストクラスではなく、よくある旅行パックツアーで、エコノミークラスで、東京-オーストラリア・シドニーの同区間を乗ったとすると、積算される「FLY ONポイント」は、
(計算式)
片道で、1,459マイル×1.5+0 = 2,188 FLY ON ポイント
往復で、4,376 FLY ON ポイント。
往復で4,376 FLY ON ポイント
旅行パックなどで使われる航空券の場合、区間マイルの30%が積算マイルとなります。
ファーストクラスが約2万FOP、団体旅行のエコノミークラスが約4千FOP。約5倍もの差があります。
この例のように、同じ区間に搭乗しても、利用する搭乗クラス・航空運賃によって、得られる「FLY ONポイント」に、大きな差が生じるので綿密な計画が必要です。
「サファイア」達成に300万円が必要?
日本航空・JALの「サファイア」ステータスの達成条件である、50,000FOPには、
・ファーストクラスの場合 2.5回往復
・エコノミークラスの場合 12回往復
ということが必要になります。
ちなみに、東京-オーストラリア・シドニー区間のファーストクラス運賃は往復で、
140万円+税金・燃油特別付加運賃等
です。
ファーストクラスで2.5回往復するとなると、
350万円+税金・燃油特別付加運賃等
で「サファイア」ステータスを達成となります。
一方、エコノミークラスの旅行パックツアーも、1ツアー30万円ぐらいだとすれば、
12往復で360万円です。
どちらも、総額は変わらないということになります。
ファーストクラスの場合 2.5回搭乗して350万円
エコノミークラスの場合 12回搭乗して360万円
「搭乗回数」「FOP」どちらを狙うのか
「搭乗回数」「FOP」それぞれ一長一短があります。
それぞれの具体的な達成方法については、今度ご紹介します。
Have a good flight! ✈
参考)ステータスのため「搭乗実績」獲得関連の記事
マイル修行における基本の「キ」 | マイル修行入門
「搭乗実績」がゼロとなってしまう飛び方に注意しましょう。
「搭乗回数」で修行される場合、 この記事の続きに読まれると良いと思います。
「搭乗回数派」でマイル修行を行う場合 | マイル修行入門
日本航空・JALの上級会員・ステータス会員「サファイア(搭乗回数:50回)」になるために必要な日数・費用などを紹介します。
「距離」で修行される場合、 この記事の続きに読まれると良いと思います。
日本航空・JALの「距離」で修行する場合の「FLY ON ポイント」には、投資費用を最小にし、効率的に修行する方法があります。わたし自身も、約40万円ほどの費用で、上級会員・ステータス会員となりました。この方法についてはご紹介します。
「距離派」でマイル修行を行う場合 | マイル修行入門
日本航空・JALの上級会員・ステータス会員「サファイア(50,000FLY ON ポイント)」になるために必要な日数・費用などを紹介します。
「マイル単価」を考える | マイル修行入門
「距離」で修行する場合、「マイル単価」を計算すると、費用対効果を高めることができます。
「FLY ON ポイント」ボーナスキャンペーンを要チェック | マイル修行入門
「距離」で修行する場合、ときどき航空会社のキャンペーンをチェックしましょう。「FLY ON ポイント 2倍キャンペーン」とかが、こっそりと行われていたりします。